2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域資源としての<景観>の保全および活用に関する民俗学的研究
Project/Area Number |
17320138
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岩本 通弥 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (60192506)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高木 博志 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (30202146)
淺野 敏久 広島大学, 大学院総合科学研究科, 助教授 (00284125)
足立 重和 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (80293736)
菊地 暁 京都大学, 人文科学研究所, 助手 (80314277)
才津 祐美子 福岡工業大学, 社会環境学部, 助教授 (40412613)
|
Keywords | 景観 / 資源化 / 地域資源 / 民俗学 / 地理学 / 社会学 / 保存と活用 |
Research Abstract |
平成18年度は、研究第二年度として、地域社会における<景観>の「資源化」に関して、以下の研究活動を行なった。 1 巡検による景観資源化事例の収集……韓国ソウルおよび江陵の文化資源化運動(5月)、滋賀県近江八幡市の文化的景観の整備・活用運動(6月)、岐阜県郡上市の水資源・無形民俗資源の保全・活用運動(8月)、京都府(宇治・城陽・京北・宮津)および兵庫県(豊岡・香美・朝来)の景観資源・土木資源の活用運動(8月)、韓国界火面(ケファ)の水辺資源の保全運動(11月)、滋賀県琵琶湖周辺市町村の景観資源の保全・活用運動(11月)、島根県石見銀山の世界文化遺産化運動(12月)、東京都日本橋地区の景観資源保全・活用運動(2月) 2 研究会開催……18年度における研究方針に関する打ち合わせ(5月=第1回=於韓国ソウル市内)、各研究メンバーの中間報告(8月=第2回=於郡上市)、各メンバーの中間報告および最終年度の研究とりまとめ方針の確認(2月=第3回=於東京都内) 3 プロジェクト・メーリングリストの運用による情報交換 これらを通じて、本年度は、景観資源の類別・地域ごとに、(1)どのような<景観>が保全・保護の対象として設定され、(2)その保全・活用の過程でなにが争点となるのか、また、(3)いわゆる「成功事例」が全国の類似する景観資源保全・活用運動にどのような影響を与えていくのか、という3点について、具体的なデータの収集と分析を行なった。そしてこれまでの成果を承けて、最終年度においては、「現地事例の現状分析・歴史分析」と「対応する政策・理念の再検討」という二つの大きな側面に着目して、<景観>の「資源化」の問題への文化的アプローチを行なう予定であることが確認された。
|
Research Products
(7 results)