2005 Fiscal Year Annual Research Report
中央アジア諸国における立憲主義の「移植」とその現実態に関する研究
Project/Area Number |
17330001
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉浦 一孝 名古屋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40154463)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大江 泰一郎 静岡大学, 大学院・法務研究科, 教授 (00097221)
小森田 秋夫 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (30103906)
大河内 美紀 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 助教授 (20345838)
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Keywords | 基礎法学 / 中央アジア / 憲法裁判所 / 立憲主義 / 法文化 / 憲法院 |
Research Abstract |
2005年7月に名古屋で開催された国際シンポジウム「体制移行国における憲法適合性審査機関の役割-人間および市民の権利・自由の保護を中心として-」(名古屋大学法政国際教育協力研究センター等共催)を事実上組織し、中央アジアから参加したウズベキスタン憲法裁判所およびカザフスタン憲法院の裁判官、そしてキルギス共和国のキルギス=ロシア・スラブ大学の研究者と意見交換を行うとともに、彼らから判決集等の資料の提供を受けた。それらの分析は、来年度の研究課題の一つである。 2005年12月に上記のシンポジウムでの報告内容の検討、キルギス共和国憲法裁判所およびロシア憲法裁判所の判決等の検討のために、研究会を開催した。研究会では、現地調査に向け、ヒアリング項目を決めるなどその準備も行った。 この研究会後、研究代表者、研究分担者2名および研究協力者1名の計4名で、ウズベキスタン憲法裁判所とキルギス共和国憲法裁判所を訪問し、それぞれ副長官(ウズベキスタン)と長官(キルギス共和国)からヒアリングを行い、両憲法裁判所の歴史、現状および今後の課題についての貴重な情報を入手するとともに、機関誌等の資料の提供を受けた。とくにキルギス共和国の憲法裁判所長官からは、2005年3月の政変以降の憲法裁判所をめぐる政権内部の対立(憲法裁判所廃止論の登場)についての情報も得ることができた。その後、ウズベキスタンでは、タシケント国立法科大学の図書室で、キルギス共和国では、キルギス=ロシア・スラブ大学の図書室で研究テーマにかかわる資料を収集した。これらの資料の分析も、来年度の研究課題である。
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Research Products
(5 results)