2007 Fiscal Year Annual Research Report
刑務所の民営化がもたらす刑罰機能の変容と人的民間資源の活用に関する総合的研究
Project/Area Number |
17330016
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
赤池 一将 Ryukoku University, 法学部, 教授 (30212393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 雅章 山梨学院大学, 大学院・法務研究科, 教授 (20029739)
山口 直也 神戸学院大学, 大学院・実務法学研究科, 教授 (20298392)
三島 聡 大阪市立大学, 法学部, 教授 (60281268)
徳永 光 甲南大学, 法学部, 准教授 (20388755)
本庄 武 一橋大学, 大学院・法学研究科, 講師 (60345444)
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Keywords | 民営刑務所 / 民営化 / PFI / 市場化モデル / 刑務所 / 監獄法 / 行刑改革 / 規制緩和 |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続き、日本で2007年5月に開設されたPFI刑務所である美祢社会復帰促進センターおよび2008年9月に開設が予定されている島根あさひ社会復帰促進センターの両施設について分析を行い、また、これと並行して、やはりこれまで継続してきた刑事施設民営化実施国の状況について、特に、日本での状況との差異を政策動因、施設内容、社会復帰プログラム内容、社会との連携状況等を中心に検討を行い、海外の実務家、研究者を招聰して国際シンポジウムを開催した。 まず、日本型PFI刑務所に関する検討としては、数回の研究会の後、7月21日に、日本におけるPFI刑務所計画を推進してきた法務省担当者(中島学、吉野智)、参入企業担当者(歌代正、太田幸充)、受入れ自治体担当者(末岡竜夫、佐々木純)を招いて、共同研究会・座談会を開催した。その意見交換を踏まえて9月12日、13日には、美祢社会復帰促進センターを、また、12月17日には播磨社会復帰促進センターを研究会として参観し、その都度、法務省、企業の各担当者、現場の実務家等と意見交換を行い、それらの成果を『刑務所のゆくえ-日本版PFI刑務所をめぐって』と題する書物にまとめ出版した。また、これらの検討を、これまで行ってきた海外調査の成果とつき合わせ、日本におけるPFI刑務所の課題を探るために、イギリスロンドン大学国際刑務所センターのアンドリュー・コイル氏、イギリスの上院議員でこの問題に関するNGO組織展開しているヴィヴィアン・スターン氏、そして、フランスの官民混合運営刑務所に民間参入を行っているGEPSA社のオーギュスタン・オノラ氏の3名を招き、当研究会メンバーと3月20日に研究会を開催し、21日に美祢社会復帰促進センターを参観し、22日に国際シンポジウムを開催した。
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Research Products
(4 results)