2007 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本のナショナル・アイデンティティの形成と変容-中国・韓国との関連において
Project/Area Number |
17330027
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
米原 謙 Osaka University, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (30137301)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
赤澤 史朗 立命館大学, 法学部, 教授 (80202513)
出原 政雄 同志社大学, 法学部, 教授 (30367966)
金 鳳珍 北九州市立大学, 外国語学部, 教授 (90254614)
區 建英 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 教授 (20267701)
松田 宏一郎 立教大学, 法学部, 教授 (50222302)
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Keywords | ナショナル・アイデンティティ / ナショナリズム / 近代東アジア |
Research Abstract |
1.本研究の最終的なまとめを行うために以下のような共同研究会を開催した (1)平成19年6月8日(場所:大阪大学東京オフィス) 報告:金鳳珍「朝鮮における社会進化論受容の一様相」 スヴェン・サーラ「国際関係の変容とナショナル・アイデンティティの変容」 金報告はユ・キルジュンをはじめとする韓国の思想家の社会進化論の理解の仕方の特徴を分析した。サーラ報告は、明治初期から第一次世界大戦期までのアジア主義の変容について概観した。 (2)平成20年1月13日(場所:大阪大学東京オフィス) 報告:赤澤史朗「占領期日本のナショナリズムの様相」 松田宏一郎「明治期における法学思想と国家の「人格」」 赤澤報告は山田風太郎のナショナリズムを分析したもの、松田報告は穂積八束を対象にした。 2.研究計画にしたがって、日韓のナショナル・アイデンティティ形成を比較するために、日韓共同シンポジウムの開催した。 平成19年9月13日〜14日(場所:ソウル大学奎章閣韓国学研究院) 韓国側の出席者は朴明圭(ソウル大学教授)・張寅性(ソウル大学教授)を中心に6名、日本側は共同研究者全員が出席し、「東アジアにおけるナショナル・アイデンティティをめぐる相克」というテーマで相互に報告し議論した。 3.その他 先のシンポジウム出席者のうち米原・區・サーラは韓国の独立記念館を見学した。また米原は、長春とハルビンを訪れ、旧満州国の施設を見学した。
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Research Products
(5 results)