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2006 Fiscal Year Annual Research Report

日・独・英における歴史学派の役割とその現代的意義に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17330043
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

岡部 洋實  北海道大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10204017)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 田村 信一  北星学園大学, 経済学部, 副学長・教授 (40120886)
佐々木 憲介  北海道大学, 大学院経済学研究科, 教授 (50178646)
江頭 進  小樽商科大学, 商学部, 助教授 (80292077)
Keywords歴史学派 / ドイツ歴史学派 / イギリス歴史学派 / 日本経済学 / 資本主義論 / 知識理論 / 経済学方法論 / 新カント派
Research Abstract

本年度も、昨年度に引き続き、研究分担者が各課題について研究を進めるとともに、ほぼ月1回の割合で継続的に研究会を開催し、各分担者の研究の状況報告と研究課題に関わる研究の現状について意見交換・討論を行なった。また、岡部・佐々木はドイツに出張し、当地における関連研究について資料収集と意見交換を行い、江頭は、19世紀末〜20世紀始めのハプスブルグ帝国圏内の知識理論について検討した成果を、平成18年12月20日フランス・ニースで開催されたESHET-JSHET joint seminarで、秋山美佐子氏と共同で報告した。平成19年3月には当研究プロジェクトに西沢保氏を招聘し、マーシャルと歴史学派、日本の導入期の経済学との関連について意見交換を行なった。
各分担者の研究の成果は、次の通りであった。
岡部は、導入期の日本で強い影響力をもったドイツ歴史学派の方法が、やがて理論研究よりも経済史研究の中で作用し、日本独自の経済学の可能性の探求に至る側面について検討した。田村は、シュモラー没後のドイツ歴史学派の解体の中で、マックス・ヴェーバーが、理論研究よりも歴史研究に重心をおく世代とみられていたことを明らかにした。佐々木は、イギリス歴史学派のウィリアム・アシュレーが、正統派との論争よりも、固有の領域で実質的な研究を進めるべきだとする立場をとっていたことを明らかにした。江頭は、19世紀末〜20世紀末のハプスブルグ帝国圏における知識理論の萌芽を、経済学方法論に関する議論と対置させて考察した(上記)。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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