2005 Fiscal Year Annual Research Report
成人継続教育におけるキャリア形成と地域的支援システムの構築に関する総合的研究
Project/Area Number |
17330159
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 一子 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60114211)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹川 孝一 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (70178630)
矢口 悦子 東洋大学, 文学部, 教授 (20331449)
平塚 眞樹 法政大学, 社会学部, 教授 (10224289)
辻 浩 日本社会事業大学, 福祉学部, 教授 (00227399)
児美川 孝一郎 法政大学, キャリアデザイン学部, 教授 (50287835)
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Keywords | キャリア形成 / 成人継続教育 / 職業教育 / 若者支援 / 地域支援ネットワーク / 高校進路指導 / 大学生のキャリア支援 / ユースワーク |
Research Abstract |
キャリア形成を地域的に支援するネットワークの形成に関して、成人教育・ユースワークの観点から国際比較をおこない、国内での地域調査も実施した。 国際比較研究としては、イギリスの青年職業教育訓練システムとしてのコネクションズの実態調査、スウェーデン・イタリアにおける青年・成人教育における職業教育の支援システム、EU政策における青年の社会参加プログラムの実態、及びアジア的な実態について韓国・中国の訪問調査を実施した。これらは個人、及びグループ調査として現地訪問、資料収集を行っている。 国内については、あらかじめ選定した群馬県と長野県についての組織的な調査を開始した。 群馬県については生涯学習センターを核とするキャリア形成支援事業に関するアクション・リサーチを開始し、この事業の実施主体である群馬県生涯学習センターとの協議のうえで、受講生のインタヴュー調査をおこない、データの分析に入っている。 また長野県については、集団調査・個人調査をつうじて、長野県の労働行政、高校教育におけるキャリア支援、地域社会教育としての青年組織やNPOにおけるキャリア形成の動向などのヒヤリング調査をおこなった。 これらの国際比較研究、国内地域調査を関連づける分析視点について、二度にわたる合宿研究会と東京での定例研究会で研究討議を行ってきた。 これらの研究をつうじて、日本では若年者・中高年転職者ともに教育・訓練の機会が弱者ほど少なく、教育システムからのドロップアウトに対応した地域の支援システムの課題が浮き彫りになってきている。 次年度には海外については補充調査をおこない、群馬・長野調査についてはデータの分析作業を集中しておこなう予定である。
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Research Products
(7 results)