2006 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア圏の経済発展に伴う廃棄物発生量の予測と適正な資源化・処理・処分技術の選択
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17360258
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
藤原 健史 京都大学, 地球環境学堂, 助教授 (90229071)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 譲 京都大学, 地球環境学堂, 教授 (90109033)
河瀬 玲奈 京都大学, 地球環境学堂, 助手 (90378852)
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Keywords | 廃棄物 / 排出量推計 / アジア / 都市廃棄物 / 産業廃棄物 / 処理・資源化 |
Research Abstract |
1.廃棄物排出量データの収集 台湾と中国の主な都市(北京、上海、広州、成都、深せん)について廃棄物の発生量、組成、収集形態、資源化・処理・処分の方法などの情報を収集・整理した。また、深せんにおいて、産業廃棄物の処理・資源化施設、最終処分施設、および焼却施設を訪ね、産業廃棄物管理についてヒアリングをした。 2.都市における家庭ごみ発生量の推計モデルの構築 家庭から発生する廃棄物の量を、家計消費と結び付けて推計するモデルを構築した。台湾全体と中国の上海について、家計消費統計の大分類項目および中分類項目の消費支出額を、線形支出システム(LES)モデルと多項ロジットモデルの階層構造で表すことを試みた。また、中分類項目の消費支出額から廃棄物発生量を推計する線形モデルを同定したところ、過去のごみ種類別発生量のトレンドを表現することができた。しかし、これまでに得られた台湾と中国都市における過去のごみ組成データは十分な年数がなく、さらに廃棄物の組成に関する調査が必要である。 3.産業廃棄物発生量の推計モデルの構築 中国、韓国などのアジア諸国の計量経済モデルをプログラミング言語TSPを用いて構築した。中国全体の産業構造について調査を始めたが都市による違いが大きいため、都市を絞ってその都市に関連する産業の調査を行い、廃棄物発生量の統計を収集して、産業プロセスにおける廃棄物も含めた投入・算出のバランス表を作成することにした。産業有害廃棄物については、生産量に対する原単位データを収集した。 4.処理・資源化技術の調査 対象国において導入されている焼却処理技術・資源化技術について調査するため、中国において資料を収集した。
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