2005 Fiscal Year Annual Research Report
強誘電性液晶セグメントで機能化されたミクロスフェアの創製とその応用技術開発
Project/Area Number |
17360377
|
Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
幡手 泰雄 鹿児島大学, 工学部, 教授 (00038051)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 昌弘 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (50315397)
愛甲 涼子 鹿児島大学, 工学部, 教務職員 (50244265)
|
Keywords | マイクロカプセル / 液晶 / 強誘電性 |
Research Abstract |
マイクロカプセルの外殻物質を構成する機能性素子が重要な役割を果たすことをこれまでの基礎的研究で明らかとしている。したがって、電場に応答するのに最適な強誘電性を有する液晶素子の設計・合成が重要となる。ここで合成するモノマーに要求される分子構造上の必要条件とは、電場に極めて鋭敏に応答し、相転移するようなメソゲン基(芳香環をエステル結合でつないだもの)を取り入れることである。さらに、モノマー末端に不斉を導入することにより、微弱な電場に対してさえも鋭敏な応答が可能となる。本年度は、これらの合成手法の高効率化を目指すとともに、生体適合性の付与も目的とした。強誘電性を有する液晶素子の設計・合成に際しては、積極的に分子軌道法を取り入れ、効果的かつ最適な液晶素子の開発に役立てることが可能となる。計算機化学のシュミレーションの結果より、生体適合性のある不斉構造を有する有機化合物を利用し、仕様用途に応じた外部刺激応答性(特に電場)のある官能基を組み込んだモノマーを合成できた。
|