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2006 Fiscal Year Annual Research Report

都市域における建造物の緑化が果たす環境改善機能の評価と自然共生循環システムの構築

Research Project

Project/Area Number 17380026
Research InstitutionOsaka Prefecture University

Principal Investigator

前中 久行  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (80081553)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 下村 泰彦  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教授 (50179016)
中桐 貴生  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (80301430)
中村 彰宏  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (20264814)
平井 規央  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (70305655)
浦出 俊和  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助手 (80244664)
Keywords屋上緑化 / 微気象緩和 / ヒートアイランド / 緑地創成 / 生物種多様性 / 蒸発散 / 流出水 / 溶液培養
Research Abstract

建造物緑化の今後の管理運営を探ることを目的に、屋上緑化関連の行政施策を持つ自治体へのアンケート調査を実施した結果、施策の適用件数は東京都の条例制定(H.13)を機に急増したものの、助成に対する予算不足が問題であることや市民へのPR・緑化意識啓発や施策内容の見直しを図るといった課題を有することが分かった。屋上緑化による水環境負荷の緩和効果に関するプロット試験を行った。その結果、緑化施設によって、(1)降雨が一時的に貯留され洪水流出の遅延効果が認められた。一方、(2)濃度・負荷量のいずれで見ても、大気からの汚濁負荷の軽減効果については期待できないと判断された。ただし、(3)酸性雨の緩和には効果が期待できる。2005年度に屋上に設置した簡易池で蒸発散量の測定、屋上の微気象観測を継続して行った。また、屋上緑化樹木の活性評価を行うためのポット苗を作成し、クロロフィル蛍光測定による予備調査を行った。屋上に設置した水域と開花植物では、トンボ類、チョウ類などをはじめ前年度との合計で43種の昆虫が確認された。また、キアゲハの寄主植物であるパセリを設置したところ、卵、幼虫、蛹が観察され、繁殖場所としても利用可能であることが明らかになった。軽量で管理の容易な養液栽培システムを用いてサツマイモを栽培し、その成長および葉群による屋上表面温度低減効果を検討した。その結果、葉群被覆下の出ンクリート表面温度は、被覆のない場合に比べて最大で14℃低下した。葉の蒸散速度が高く、1株での被覆面積が大きい品種は、温度低減に効果的であった。塊根収量は一般の土耕栽培と同等であった。マット状植栽の蒸散と蒸発を分離測定した。ヒメコウライシバでは土壌の含水量に比例して蒸発・蒸散するがメキシコマンネングサの蒸散は、土壌が湿潤な場合はヒメコウラィシバと差が無いが、含水量がわずかに低下すると著しく減少した。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 蒸発散量と分光反射特性からみた薄層緑化モデルにおけるメキシコマンネングサとヒメコウライシバ、裸地の温度緩和効果2006

    • Author(s)
      大野朋子, 前中久行
    • Journal Title

      日本緑化工学会誌 32巻1号

      Pages: 431ま436

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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