2006 Fiscal Year Annual Research Report
地域看護学の教育体系の構築に関する研究:諸外国との比較から
Project/Area Number |
17390590
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Research Institution | Ishikawa prefectural nursing university |
Principal Investigator |
金川 克子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (10019565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石垣 和子 千葉大学, 看護学部, 教授 (80073089)
村嶋 幸代 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60123204)
佐伯 和子 北海道大学, 医学部, 教授 (20264541)
田村 須賀子 石川県立看護大学, 看護学部, 助教授 (50262514)
金子 紀子 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (30438171)
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Keywords | 地域看護学 / 公衆衛生看護学 / 保健師教育 / 看護教育学 |
Research Abstract |
地域看護学は地域で生活している人々の健康や生活の質(QOL)の向上に寄与する看護の領域分野であり、地域(コミュニティ)のみならず、在宅や学校、職域の看護も含んだ学問である。 学問として専門性を追求していく過程においては、それぞれの領域が専門分化していくことも必要であり、行政、在宅、学校、職域の4っの領域の専門性にっいての検討もすすんでいる。 しかし、大学課程での教育内容(学問体系)と職業能力としての免許制度、資格制度とが混在した議論となっている。 そこで、本研究は平成17-18年度の2年間の最終年度であり、諸外国の地域看護領域での教育課程、教育内容、人材育成の課程、その歴史的背景等を把握し、わが国の実情に見合った地域看護学の教育体系化(教育課程、教育内容、人材育成)を図ることを目的としたものである。 方法は(1)(2)の通りである。 (1)諸外国の情報については、各国の看護協会への直接的な郵送法にて把握した。 (2)イギリス、アメリカ、スウェーデン、デンマーク、カナダ、中国、韓国の地域看護に関する情報は研究分担者が文献、訪問、郵送法などを通して把握した。 それらを比較すると、地域看護の領域の人材や教育課程、資格、活動範囲はさまざまであった。 大きくは、在宅ケア(訪問看護活動)と地域住民全体を視野に入れての予防活動の領域毎に一定の教育課程を経て、免許や資格を有した人材が活動している。 また、僻地や人口過疎地域には限られた範囲での治療や薬の処方が可能な人材(看護)がみられている。 さらに、アドバンスやスペシャリストの資格をもった人材もみられている。 しかし、これらの人材は各々の国の特徴や背景とも関連があると推測された。 これらを参考にしながら、わが国の地域看護学の教育体系にいかせる内容が多くみられた。
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