2005 Fiscal Year Annual Research Report
アジアにおける高齢者の世代間関係と世代間移転に関する国際比較研究
Project/Area Number |
17402032
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
臼井 恒夫 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (10193872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
嵯峨座 晴夫 早稲田大学, 人間科学学術院, 名誉教授 (10097256)
店田 廣文 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (20197502)
宮内 孝知 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (40063771)
村田 久 山村学園短期大学, 保育科学科, 専任講師 (80350445)
鶴若 麻理 早稲田大学, 人間科学学術院, 助手 (90386665)
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Keywords | アジア / 高齢者 / 世代間関係 / 世代間移転 / 国際比較研究 |
Research Abstract |
本研究では、アジア5ヵ国(日本・台湾・シンガポール・マレーシア・ベトナム)の高齢者を対象として、その世代間関係と世代間移転の実態、その規定要因、そしてそれら世代間関係と援助のあり方が「生活の質」に及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。 そこで、本年度の前半では、台湾での調査実施を目的として研究会を重ねながら調査の準備を進めていった。併せて6月に台湾に出張し、現地の研究協力者と打ち合わせを行い、調査の協力体制を確立した。作成した調査票をもとに、10月後半から12月にかけて台湾の高雄市で調査を実施した。また、比較のために同一の調査票を用いて日本でも調査を実施することを企画し、2006年2月に埼玉県狭山市で60歳以上の高齢者を対象として調査を実施した。 さらにこの2カ国での高齢者調査と並行して、以前から継続中の「祖父母と孫関係に関する国際比較研究」の一環として、祖父母、孫、その両親を対象としたインタビュー調査を実施し、その成果を2005年8月にシンガポール国立大学で開催されたワークショップで報告している。2006年2月には、シンガポール国立大学の研究者2名(Dr.Leng Leng Thang and Dr.Kalyani Mehta)を日本に招き、研究成果の検討と今後の研究計画の打ち合わせを行った。 台湾および日本における高齢者の世代間関係に関する調査結果は、現在、集計と分析の作業を進めつつあり、2006年度前半の早い時期に報告書として刊行することを予定している。また、祖父母・孫関係に関する国際比較研究についても、シンガポール・香港・タイ・マレーシアの研究者と研究成果をもちより、世代間関係の専門雑誌の特集号として刊行することを計画している。
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