2005 Fiscal Year Annual Research Report
ルアペフ火山の火口湖決壊・火砕流に伴う自然環境資源の大規模攪乱と修復に関する研究
Project/Area Number |
17405002
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
丸谷 知己 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40112320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柿澤 宏昭 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (90169384)
山田 孝 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (20333635)
菊池 俊一 北海道大学, 大学院・農学研究科, 助手 (10250490)
木村 正信 岐阜大学, 応用生物科学部, 助教授 (30108063)
真板 秀二 筑波大学, 生命環境科学研究科, 助教授 (50015864)
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Keywords | ルアペフ火山 / 火口湖決壊 / 自然環境資源 / 大規模撹乱 / 画像撮影 / 水位変動 / 決壊シミュレーション / 警戒警報システム |
Research Abstract |
2005年7月18日〜23日(ウェリントン)事前打ち合わせ(1名) Institute of Geological & Nuclear Science(A Crown Research Institute)において3年間の研究計画と研究分担および協力体制について協議した。 2005年11月3日〜15日(ルアペフ火山山麓)現地調査(11名) 火口湖決壊、ラハール観測および自然環境資源の撹乱について現地調査を行った。 (1)火口湖の水位上昇と決壊プロセスの解析のため、地形測量データおよび水位変動データを入手した。また、決壊シミュレーションのための画像撮影装置をセットアップした。輸送中、器材の一部が破損したため、翌年度4月に修理及び設置のため2名派遣することにした。 (2)決壊した湖水と土石の混合過程の解明のため、ラハール流下の予想流域において、自然資源の被害規模と土石の分布状況を踏査した。流下経路の一部が軍演習地のため、調査に制約を受けることが判明した。 (3)ラハール流下距離と影響範囲の予測のため、空中写真(一部)、地形図などを入手し、解析した。発生後には、レーザープロファイラーによる地形測量データを入手する契約をした。 (4)ラハールによる自然資源被害とその回復予測を行うため、影響範囲における自然環境資源の被害を数量化し、道路、橋梁などの社会基盤、植物および動物資源、観光資源、集落の家屋の調査をおこなった。簡単な植生の調査を現地で行った。 (5)警戒警報システムの配置について、現地調査および研究者との協議を行った。 (6)火砕流併発の可能性は当面低いため、今回は行わなかった。 2006年2月4日(札幌)研究打ち合わせ 調査データおよび分析結果の検討、GNSおよびNIWAの観測データ収集状況、解析状況の報告を行い、本年度の調査計画と結果とりまとめ方針の検討を行った。
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Research Products
(5 results)