2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17405021
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西田 正規 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (60088549)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 一道 京都大学, 理学研究科, 教授 (70097921)
大沼 克彦 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 教授 (70152204)
常木 晃 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 教授 (70192648)
久田 健一郎 筑波大学, 大学院人文社会科学研究科, 助教授 (50156585)
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Keywords | イラン南部 / 先史時代 / 遺跡分布 / 石器資料 / ムステリアン |
Research Abstract |
1977年、京都大学池田次郎教授を代表とする調査隊は、南イラン・ファルス県アルセンジャン地域において旧石器時代の遺跡分布調査を行い、多数の有望な遺跡を発見し、多数の遺物を採集した。しかし直後に起きたイスラム革命によって、それ以後の調査は中断したままになっていた。この調査の再開と継続を目指し、分担者の常木教授は数年前よりイラン考古学局と交渉し、遺跡調査の許可が出る見通しを得ていた。だが昨年5月の大統領選挙によってイランの政治体勢に変化が生じ、そのあおりを受けて調査許可の認可が大幅に遅れた。平成18年2月西田と常木は、イラン考古学局の局長と再度直接交渉を行い、「筑波大学から提出された発掘許可申請を全力で支援するとの確約を得た。認可され次第直ちに調査隊を派遣するため、調査費の繰り越し処置を行い待機した。だが5月、それまで交渉相手であるイラン考古学局長が更迭され、発掘調査許可の取得の見通しは再び不透明な状態となった。 平成18年2月のイラン訪問の際、イラン国立博物館を訪問し、1977年の調査で採集した5000点以上の石器資料の保管状況を調査した所、およそ30年前に我々が博物館に委託したそのままの状熊で保管されていることが判明した。この資料は、南イランにおける先史時代状況の概略を示してくれる貴重な資料である。この石器資料の存在を広く学会に紹介するためにも、また本研究を進めるにも、この石器資料について早急に分析を進める必要がある。 南イラン、ファルス県では現在、イラン政府の要請に基づく遺跡緊急調査が大規模に実施されている。イラン政府主体のこのプロジェクトには諸外国研究者の参加が認められており、日本からの調査隊も活動している。本研究が対象としているアルセンジャン地域との比較資料を得る目的で、そこに本研究の研究分担者と研究協力者を派遣した。
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