2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17500337
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
富松 宏文 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90197939)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 善樹 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (00166381)
富田 幸子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40231451)
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Keywords | 心臓 / 機能 / 心電図 / マウス |
Research Abstract |
心エコー機器によってモニターされる心電図は単に収縮期と拡張期の目安にすぎない。そこで今年度はマウスの心電図が正確に計測する方法(マウス保定と計測の問題)を検討した。既存の大動物の心電図をとる器具では、マウスの微弱な心電図は計測できない。ポリグラフレコーダーで実際のペンで描いた心電図と4チャンネルあるいは6チャンネルを同時計測できるPowerLab(ADInstuments)にコンピューターを接続し同時に両方の機i器で心電図を計測した。マウスを寝かせるパットには、心電図波形をひろえるプローブを植え込み、単に四肢をこのプローブに接触させればノイズのない非常に正確で、微弱なP波をも示せる高感度な心電図を計測することができるようになった。麻酔下にあるマウスは低体温になりやすく、室温に左右されやすい。そこで室温は27℃ぐらいにし、マウスを寝かせる本パットにはノイズを起こさない保温装置を装着することで思考錯誤の結果、結論として心電図にノイズを招かない小型ホカロンを実験毎に内蔵することで体温を保持できるようになった。さらに、心電図計測や心エコー測定には麻酔が必要であるが吸入麻酔を簡便にできるマウスキーパーを考案作製した。このマウスキーパーに小動物用レスピレーター、小動物用イソフルレン麻酔器を接続したところ非常にスムーズにマウスの麻酔導入が可能となった。これらの機器を使用してマウスを開胸し冠状動脈を結紮することで心筋梗塞を作った。この際、心電図で常時変化を観察したが、非常に高感度に心電図変化を計測することができた。
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