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2005 Fiscal Year Annual Research Report

生命系・共生型コミュニティ形成をめざす持続可能な社会のための教育に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17500498
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionIwate University

Principal Investigator

松葉口 玲子  岩手大学, 教育学部, 助教授 (30304562)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 丸山 真人  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40209705)
Keywords持続可能性 / ジェンダー / 地域通貨 / 教育の10年
Research Abstract

研究初年度にあたる本年度は、「生命系・共生型コミュニティ」の概念および成立条件について明示化を図るとともに、開始されたばかりの「国連・持続可能な開発のための教育の10年」(「教育の10年」と略)についての国内外の動向把握およびアンペイド・ワークとジェンダーに関する情報収集に努めた。
まず丸山が、カール・ポランニー、玉野井芳郎、イヴァン・イリイチの今日的意義と課題についてまとめ(エントロピー学会にて報告)、自然環境と共生しながら自立する地域経済や非市場経済下におけるサブシステンスの重要性を明らかにした。松葉口は、こうした視点から「開発」「教育」といった概念そのものを問い直しつつ作業を進めることの必要性を確認したうえで、サブシステンスと「開発」「教育」との連関についての典型的事例として、パーマカルチャーでも有名なオーストラリアのマレニーおよびその近郊にあるシェバランを調査し、経済面では、地域通貨、クレジット・ユニオン、生協などのオルタナティブ的経済が上手く機能している点、教育面では、コミュニティ・ガーデンの試みで環境教育賞を受賞した公立小学校が革新的な総合学習により地域の中核となっている点、双方が有する生態系への配慮やアンペイド・ワーク解消機能など、「生命系・共生型コミュニティ」の成立に不可欠な条件を明らかにした。また、「教育の10年」や「持続可能な消費(と生産)」などのプロジェクトが国際的に進展していることも確認でき、これら関係者と今後も情報交換を行うことを合意した。
当初、岩手県内の地域通貨「わらび」の調査を実施する予定であったが、町村合併に伴う事務所合併問題等により先方事務局の体制が整わないことから、今年度は丸山による予備的調査にとどめ、本格的調査については新事務局によりさらに強化体制で取り組むという次年度に行うこととした。

  • Research Products

    (3 results)

All 2005

All Journal Article (2 results) Book (1 results)

  • [Journal Article] 日本における「食環境」をめぐる環境教育に関する研究の動向2005

    • Author(s)
      鈴木善次, 松葉口玲子
    • Journal Title

      環境教育(日本環境教育学会誌) 15巻1号

      Pages: 62-75

  • [Journal Article] グローバルマネーと地域通貨2005

    • Author(s)
      丸山真人
    • Journal Title

      えんとろぴい(エントロピー学会誌) 第56号

      Pages: 5-8

  • [Book] 「第5章-1 環境教育と消費者教育」日本消費者教育学会編『消費生活思想の展開』181-183頁2005

    • Author(s)
      松葉口玲子
    • Total Pages
      266
    • Publisher
      税務経理協会

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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