2007 Fiscal Year Annual Research Report
音声及び画像データと加速度センサーのデータ統合による幼児の行動分析手法の研究
Project/Area Number |
17500672
|
Research Institution | Tokiwakai Junior College |
Principal Investigator |
安谷屋 武人 Tokiwakai Junior College, 幼児教育科, 教授(学科長) (20123599)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植田 明 常磐会短期大学, 幼児教育科, 教授 (10310715)
新谷 公朗 常磐会短期大学, 幼児教育科, 准教授 (30340871)
卜田 真一郎 常磐会短期大学, 幼児教育科, 准教授 (20353021)
金田 重郎 同志社大学, 工学部, 教授 (90298703)
柳田 益造 同志社大学, 工学部, 教授 (00116120)
|
Keywords | 幼児音楽 / センサー情報統合 / 教育支援 / マーカートラッキング / 行動分析 |
Research Abstract |
幼児教育において、「気になる子ども」の保育・援助についての議論が深まるなか、個々の子どもの発達を的確に捉えることは、重要な課題となっている。また、子どもの個性・感性を育む、表現は重要な領域であり、その一翼を担う音楽指導は、保育活動の中心となっている。 このような観点から本研究では、音声・画像・加速度センサーのマルチメディアのセンサー情報統合技術を開発し、幼児がリズムを取る運動の中に含まれる、性格・熱意・成長などの質的情報を抽出可能とすることを目指す。今年度は、引き続き、幼児音楽教育(設定保育)の中で、タクト状のセンサー(発光ダイオード付き)を子どもに持たせ、伴奏音楽(ピアノ)に合わせてタクトを振ったり、体を動かしたりする動作を画像・加速度のセンサーメディアで追跡し、データの分析をおこなった。加速度センサーで採取したデータをグラフ化し、動画を組み合わせて、より視覚的に捉えやすくすることで、子どもの動きを的確に捉えることが可能となった。また、センサーを用いた行動分析から、子どもの交友関係や集団との関わりを抽出することを試みた。幼稚園で実施した長期観察の結果、分析結果は、保育者の観察と高い一致がみられた。加えて保育者が、意識していない子どもたちの関係性を提示することで、新たな気づきを与える機会となった。 子どもの行動を含め身体活動を抽出・分析することにより、保育にとって有用な資料を提示できることが、確認できた。分析手法については、今後も精査を進めて行きたいと考えている。
|
Research Products
(2 results)