2006 Fiscal Year Annual Research Report
大気圧アルゴンプラズマ内でのNH系ラジカル生成機構の解明と脱硝反応の高効率化
Project/Area Number |
17510065
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
神原 信志 岐阜大学, 大学院工学研究科, 助教授 (80362177)
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Keywords | 低温プラズマ / アンモニアラジカル / 脱硝 / 素反応モデル / 熱流体反応解析 |
Research Abstract |
1.目的 大気圧アルゴンプラズマを用いてNHiラジカル(NH_2,NH, N)を生成させ,それらを排ガス中に注入することによりNOxを高効率に除去する研究を行っている。実用化に向けてスケールアップ法の確立が急務であるが,この課題の克服には,脱硝反応に及ぼすラジカル剤と排ガスの混合の影響を反応経路も含め定量的に明らかにする必要がある。 2.研究実績 ラジカルインジェクション法において,脱硝剤と排ガスの混合が脱硝効率におよぼす影響を実験および数値解析から検討を行った。実験においては,脱硝剤の流量を増加させガス混合を促進させると,同じエネルギー密度ではエネルギー効率が飛躍的に増加することを見い出した。低温プラズマ内でのラジカル転換を仮定し,主要な20本の脱硝素反応を組み込んだ3次元熱流体素反応解析を行った結果,ガス混合はラジカル連鎖反応を促進させる役割を果たし,その結果,脱硝率が向上することがわかった。ケーススタディーにより,反応場でのガス混合を十分促進させると,200℃程度の低温であっても脱硝反応は進行し高脱硝率が得られることが示唆された。これらの成果により,ラジカルインジェクション脱硝装置の設計指針および応用範囲を決定した。
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Research Products
(3 results)