2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17520286
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Research Institution | Osaka Gakuin University |
Principal Investigator |
宮岡 伯人 大阪学院大学, 情報学部, 教授 (60002979)
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Keywords | アラスカ・エスキモー語 / 復統合性 / 非スロット型 / LENCA / 包括的文法記述 / 形態統語法 / 他動詞的比較構文 / Inuit Science Conference |
Research Abstract |
平成18年度は、約8週間、従来どおりアラスカにおける海外調査(フィールドワーク)を継続し、とくに形態統語法関係の必要データの収集と分析をすすめつつ、かねて計画中の包括的エスキモー語文法草稿の拡充と精緻化をすすめた(7-9月)。その初稿は、実質的にも構成的にもかなりの改編がくわわり、現在、その初稿は、前年度より約15%増え、1050ページに達している。 今後、同文法は、最終的なデータチェックと修正加筆をすすめ、海外研究者ならびに現地話者の意見を具に徴しつつ、索引その他を整備したうえ、平成19年度から3年以内に刊行をめざすべく、海外出版社との交渉もはじめている。 これら現地調査と初稿増補作業の成果の一端は、ロシア(トムスク)での第三回Languages spoken in Europe and North and Central Asia(LENCA)での招待講演(エスキモー語の形態・統語法)にもりこまれた(5月)。 海外活動としてはまた、フランス(パリ)における第十五回Inuit Science Conferenceに参画し、エスキモー語の他動詞的比較構文の発表などをおこない、ドイツ(ライプチッヒ)のMax Planck Instituteの言語学研究者と交流・意見交換をおこなった(10月-11月)。
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Research Products
(3 results)