2006 Fiscal Year Annual Research Report
『今昔物語集』のKWIC作成の原理的問題とその意味・文法論的利用の可能性
Project/Area Number |
17520293
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 泰 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 教授 (70091832)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 久雄 同志社大学, 文学部, 教授 (70124188)
宮島 達夫 京都橘大学, 文学部, 名誉教授 (30099915)
安部 清哉 学習院大学, 文学部, 教授 (80184216)
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Keywords | 『今昔物語集』 / KWIC / 計量語彙論 / テンス・アスペクト / 複合語 |
Research Abstract |
(1)前年度に作成した岩波新大系『今昔物語集』に基づく電子化本文に基づいて、KWICを作成した。 1 構築されたKWICプログラムを実際に動かし、KWICを作成した。 2 できあがったKWICにおいて、複合語を中心としてキーワードが単位として、適切であるかどうか検査し、問題があるものについて、検討した。 3 キーワードの前後の文脈の長さや、所在の指定などが適切であるかどうか検査し、全体としてKWICのデザインを検討した。 4 KWICに基づいて、『今昔物語集』の語彙表を作成した。 5 『今昔物語集』の語彙表を『古典対照語い表』の作品との計量的な比較が可能なようにするため、同じ形式にし、『古典対照語い表』と合併した。 (2)KWICを用いて、『今昔物語集』の意味・文法論的研究を開始した。 1 宮島は、語に『分類語彙表』の意味番号を付け、セマンティック・カウントを行い、『古典対照語い表』の作品と比較を行うとともに、いくつかの巻相互の比較を行った。 2 鈴木は、『源氏物語』と『今昔物語集』の動詞に助動詞タリ・リのついた形、およびヲ格を支配する動詞を比較した。 3 安部は、び複合動詞における単位性の問題を検討した。 4 石井は、「中世文芸諸作品の語彙計量の基礎的研究」(平成12-13年度・研究代表者 石井久雄)において利用した中世前期の諸作品のKWICと比較した。
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Research Products
(6 results)