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2006 Fiscal Year Annual Research Report

医療における専門家と非専門家のコミュニケーションの適切化のための社会言語学的研究

Research Project

Project/Area Number 17520313
Research InstitutionThe National Institute for Japanese Language

Principal Investigator

吉岡 泰夫  独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 上席研究員 (90200948)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 相澤 正夫  独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 部門長 (80167767)
朝日 祥之  独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 研究員 (50392543)
宇佐美 まゆみ  東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 教授 (90255894)
早野 恵子  熊本大学, 医学部附属病院・総合診療部, 助手 (70336238)
Keywords社会言語学 / 言語生活 / 総合診療 / プライマリーケア / 対人コミュニケーション
Research Abstract

この研究は,医療の専門家である医師と,非専門家である患者・家族のコミュニケーションに関わる言語問題を社会言語学的調査に基づいて解明し,医療現場のコミュニケーションを適切化するための基礎データを提供することを目的とする。具体的な課題は次の三点である。
(1)医療コミュニケーションの適切化に貢献するポライトネス・ストラテジー,コミュニケーション・スキルを明らかにする。
(2)医療場面で使われる分かりにくい医学・医療用語について,専門家・非専門家双方を対象に意識調査を実施し,社会言語学の観点から分析する。
(3)医師と患者・家族の良好な関係・信頼関係を築くコミュニケーションの工夫,および,患者・家族に分かりやすく伝え,患者・家族との情報共有に役立つ説明の工夫を提案する。
本年度の研究実績は次のとおりである。
(1)医師・歯科医師を対象にインターネット調査を実施し,調査結果を報告書にまとめた。
医療コミュニケーションの適切化に関する次の三つのテーマについて,医師としての意見や報告を求めた。
ア.患者・家族との良好な関係構築に役立つ,敬語や方言の効果的な使い方,ポライトネス・ストラテジー。
イ.患者・家族への分かりやすい説明に役立つ医学・医療用語の使い方の工夫。
ウ.患者・家族からの情報収集に役立つインタビュー方略,解釈モデルの活用。
(2)インターネット調査の結果を踏まえて,「医療コミュニケーションの適切化」をテーマとするWEB討論会を開催した。次の三つのテーマをめぐって議論を深め,討論のすべてをWEBページ上に公開した。
A.医師と患者・家族の良好な関係・信頼関係を築くために。
B.効果的な医療情報収集のために。
C.効果的な説明のために
(3)患者と医療者双方を対象にランダム面接調査を実施し,分析結果の一部を研究論文に公表した。
(4)調査研究の成果を,学会誌論文,医学雑誌論文,医学教育テキスト,報告書などにまとめ,公表した。

  • Research Products

    (11 results)

All 2007 2006

All Journal Article (11 results)

  • [Journal Article] 医療コミュニケーション適切化のための医学・医療用語の課題-世論調査にみる国民の期待とそれに応える医師の工夫-2007

    • Author(s)
      吉岡 泰夫, 相澤 正夫, 朝日 祥之
    • Journal Title

      日本語科学(国立国語研究所) 21

      Pages: 23-41

  • [Journal Article] 医療面接にふさわしい敬語の効果的な使い方2006

    • Author(s)
      吉岡 泰夫
    • Journal Title

      JAMIC JOURNAL(日本医療情報センター) 26巻8号

      Pages: 48-49

  • [Journal Article] 患者とのコミュニケーションに関する調査報告書2006

    • Author(s)
      吉岡 泰夫, 早野 恵子
    • Journal Title

      (PLAMED)

      Pages: 1-26

  • [Journal Article] 医療の安全-研究医の視点より見つめた医療の安全への意識調査-2006

    • Author(s)
      早野 恵子, 他7名
    • Journal Title

      医学教育(日本医学教育会) 37巻2号

      Pages: 77-83

  • [Journal Article] 患者さんに対するマナー : 医療人としてのマナー2006

    • Author(s)
      早野 恵子
    • Journal Title

      研究医通信(羊土社) 11号

      Pages: 10-11

  • [Journal Article] 医療コミュニケーション : 患者・医師関係の理解のため2006

    • Author(s)
      早野 恵子
    • Journal Title

      クリクラナビ 基本臨床能力学習ガイド(金原出版)

      Pages: 15-22

  • [Journal Article] 医療面接2006

    • Author(s)
      早野 恵子
    • Journal Title

      クリクラナビ 基本臨床能力学習ガイド(金原出版)

      Pages: 86-94

  • [Journal Article] ポライトネス・ストラテジー2006

    • Author(s)
      吉岡 泰夫
    • Journal Title

      クリクラナビ 基本臨床能力学習ガイド(金原出版)

      Pages: 133

  • [Journal Article] 医療面接にふさわしい敬語の効果的な使い方(パート1)2006

    • Author(s)
      吉岡 泰夫
    • Journal Title

      クリクラナビ 基本臨床能力学習ガイド(金原出版)

      Pages: 246

  • [Journal Article] 医療面接にふさわしい敬語の効果的な使い方(パート2)2006

    • Author(s)
      吉岡 泰夫
    • Journal Title

      クリクラナビ 基本的臨床能力学習ガイド(金原出版)

      Pages: 348

  • [Journal Article] 患者・家族の不安や迷いに目を向け解決策を考える2006

    • Author(s)
      早野 恵子
    • Journal Title

      日米比較に学ぶ「国民主役」医療への道(日本医療企画)

      Pages: 190-198

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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