2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530084
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
川角 由和 龍谷大学, 大学院法務研究科(法科大学院), 教授 (80204725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 邦博 龍谷大学, 大学院法務研究科(法科大学院), 教授 (00222414)
森山 浩江 龍谷大学, 法学部, 助教授 (60278504)
若林 三奈 龍谷大学, 法学部, 助教授 (00309048)
潮見 佳男 京都大学, 大学院法学研究科, 教授 (70178854)
松岡 久和 京都大学, 大学院法学研究科, 教授 (30165782)
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Keywords | ヨーロッパ私法 / ヨーロッパ契約法原則(PECL) / ドイツ債務法の現代化 / フランス債務法の改正 / 民法の現代化 / 法統一・法の平準化 / ヨーロッパ不法行為法原則 |
Research Abstract |
1.研究成果の概要:まず第1に、第69回比較法学会(2006年6月3日・龍谷大学)にて、本共同研究メンバーである潮見・中田・馬場、および西谷祐子氏の4名で、ミニ・シンポジウム(ヨーロッパ契約法原則)を担った。これにより、本共同研究の成果を学界に直接提示する形で公表できた。第2に、この間継続して取り組んできたOle Lando and Hugh Beale編の『ヨーロッパ契約法原則I・II』の日本語訳を、本共同研究の成果として2006年末に出版した(潮見・中田・松岡監訳、法律文化社)。民法債権法の改正が計画されている時期に、ヨーロッパ契約法の基礎を形成する同書を日本語で参照できるようにした意義は大きい。第3に、すでに25周年を迎え、日本も批准準備を進めている国際統一売買法についても、ドイツからゼンガー教授を迎え、総論・各論の両面から検討の機会を持つことができた。 2.本年度は以下の研究会を開催した。【第1回】2006年5月15日・龍谷大学。次の4つの報告を基礎に、「ヨーロッパ契約法原則」の比較法的意義を検討した。報告(1)西谷祐子氏(東北大学)「ヨーロッパ法統一の中でのヨーロッパ契約法原則の意義と問題点」、報告(2)中田邦博氏(龍谷大学)「ヨーロッパ契約法原則とドイツ法」、報告(3)馬場圭太氏(甲南大学)「ヨーロッパ契約法原則とフランス法」、報告(4)潮見佳男氏(京都大学)「ヨーロッパ契約法とわが国における民法の現代化」。【第2回】同年10月11日・龍谷大学・龍谷大学法学会と共催。インゴ・ゼンガー(Ingo Saenger)教授(ミュンスター大学)「国際売買をめぐる諸問題一25周年を迎えたCISGの意義とその各論的問題」(通訳:野田和裕氏・中田邦博氏)、コメンテーター:松岡久和氏(京都大学)、西谷祐子氏(東北大学)。【第3回】2007年1月27日・龍谷大学。報告(1)中田邦博氏(龍谷大学)「今後の研究計画および出版計画」、報告(2)野田和裕氏(広島大学)・吉政知広氏(名古屋大学)「PECLの翻訳作業について-その経験:と意義」。以上に加え、PECL翻訳出版に向けての検討会を別途、複数回開催した。
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Research Products
(6 results)