2006 Fiscal Year Annual Research Report
事業イノベーションを持続可能とする知識ネットワークの実証研究
Project/Area Number |
17530299
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
秋澤 光 中央大学, 商学部, 助教授 (60328028)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺本 義也 早稲田大学, 大学院・アジア太平洋研究科, 教授 (30062178)
小松 陽一 関西大学, 総合情報学部, 教授 (10068140)
岸 眞理子 法政大学, 経営学部, 教授 (60204848)
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Keywords | イノベーション / 事業革新 / 事業継承 / 知識ネットワーク / 定住研究 / ベンチャー / 産学連携 |
Research Abstract |
本研究の目的は、「事業イノベーションが持続しておきる条件が知識ネットワークに見いだせる」という命題を系統的に実証することである。本研究では知識ネットワークの知の組み替え力に注目し、さらにそれがイノベーションの方法自体も革新するというダイナミズムに注目している。事象としては、事業イノベーションを取り上げ、それがどのような条件で、いかに起きるかについて研究した。 1.理論構築 パワー論、信頼論をベースに、イノベーションとそれを取り巻くコンテクストのダイナミズムとの関係について明らかにした。オープンコミュニティも家族経営もイノベーションがおきるコンテクスト、あるいは知識ネットワークということができ、イノベーションはここにおける知の組み替えを前提としている。継承には革新を伴い、継承と革新は一体である。 2.事例研究 (1)知の継承ネットワーク 家族経営の企業について、詳細な事例研究に基づき事業継承というコンテクストの中での事業革新を分析した。その結果、コンテクストの制約と戦略形成との関係を明らかにした。 (2)知の革新ネットワーク オープンコミュニティにおける技術イノベーションの事例などにより、状況学習論の観点からコンテクストの再形成の中での革新を明らかにした。 3.定性研究の方法論開発 定性的研究の方法論については、Grounded Theoryを中心に、自然科学と社会科学の相違に関する先行研究などから、事例研究のサンプリング方法および、その累積効果についてまとめた。
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Research Products
(2 results)