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2007 Fiscal Year Annual Research Report

企業倫理の哲学的基礎、理論および実践に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17530313
Research InstitutionShikoku University

Principal Investigator

万仲 脩一  Shikoku University, 経営情報学部, 教授 (90047473)

Keywords経済倫理 / 企業倫理 / 利潤原理 / 経済主義 / 対話
Research Abstract

19年度では,まずは,経済倫理学および企業倫理学をウルリッヒの統合的な立場のそれとホーマンらの経済主義的立場のそれを比較する形で考察した。次いで,かつて取り上げたシュタインマンらの見解をも考慮に含めて,経済倫理学,特に企業倫理学についてのわれわれの基本的立場を明らかにする努力を行った。利潤原理との関連では,企業はその経済行為においてこれを市場経済体制からの強制として前提とせざるをえないとする結論に至った。その意味では,われわれの立場は経済主義の立場にほかならない。その場合でも,企業の倫理規範の確立およびその基礎づけの手続きについては,これを対話ないし討議を通しての合意に求める,ヨーロッパで支配的な見解に与することとなった。以上の構想に至った根拠については,われわれは「企業倫理学の経済主義的・対話志向的構想」の表題のもとに現在執筆中の論文において論じる。
どのような構想であれ,それは実践的に適用されてはじめて意味を持つのであり,われわれの上記の構想については,とりわけ「現実の企業管理の過程で対話実践を如何に行うか」ということが重要な問題になる。利害関係集団との対話によって利害対掌を解決するための具体的な仕組みや手続きについて考察することが必要なのである。この問題の解決については多くの困難が予想されるのであるが,いわゆるコミュニケーション論の成果を援用することが有益であると考えられる。これについては,この問題に同様に大きな関心を持っているシュタインマン教授の教示をも得て,具体的な研究計画を練っているところである。幸い,同教授からは,理論的な示唆のみならず,現実のケースについての資料が得られたので,それを利用して実践的な対話倫理学の研究を進める予定である。

  • Research Products

    (3 results)

All 2008 2007

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 経済主義の企業倫理学-ホーマンらの所論を中心として2008

    • Author(s)
      万仲 脩一
    • Journal Title

      四国大学紀要人文・社会科学編 第29号

      Pages: 1-20

  • [Journal Article] 統合的企業倫理-ウルリッヒの所論を中心として2007

    • Author(s)
      万仲 脩一
    • Journal Title

      四国大学紀要人文・社会科学編 第28号

      Pages: 53-75

  • [Journal Article] 経済主義の経済倫理学-ホーマンらの所論を中心として2007

    • Author(s)
      万仲 脩一
    • Journal Title

      四国大学経営情報研究所年報 第13号

      Pages: 17-34

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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