2005 Fiscal Year Annual Research Report
英語教育および第二外国語教育の早期開始に関する日韓比較研究
Project/Area Number |
17530608
|
Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
志賀 幹郎 電気通信大学, 国際交流推進センター, 助教授 (70272747)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 ゆう子 電気通信大学, 国際交流推進センター, 助教授 (40282925)
史 杰 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (50296795)
所澤 潤 群馬大学, 教育学部, 教授 (00235722)
李 明玉 北海道大学, 言語文化部, 助教授 (00255374)
|
Keywords | 韓国 / 英語教育 / 第二外国語教育 / 比較教育 / 教育学 |
Research Abstract |
研究代表者は、海外研究協力者とともに韓国京畿道英語村を訪問し、聞き取り調査を行った。その成果の一部は、日本国際教育学会第16回大会(2005.11.12於東京学芸大学)において、「京畿道安山市の『英語村』と韓国の英語教育動向」として公表した。「英語村」は、英語教育の推進と私教育費の軽減という課題に対するユニークな施策であり、来年度も引き続き調査・分析を加える予定である。 東アジアに共通の課題として英語教育を考えるという目的を果たすため、研究分担者(李)が中国延辺朝鮮族自治州でコリアンチャイニーズの二言語教育実態調査を行い、また台湾教育研究者の研究分担者(所澤)が韓国の英語教育状況を調査し、比較考察を行った。 海外研究協力者(鄭圭永清州大学校)を迎えて、群馬県太田市の英語イマージョン校「ぐんま国際アカデミー」を訪問し、聞き取り調査を行った。 こうした中から、日本の英語教育および第二外国語教育について、韓国等との相違が確認されつつある。それは、外国語教育に対する「世俗的期待値」の低さと「習得期待値」の高さと言える。「世俗的期待値」とは、外国語ができることが将来の社会経済的地位を向上させると考える度合いである。また、「習得期待値」とは、外国語ができるようになるかという習得の難易に関する観念である。この二つの期待値は個人のレベルだけでなく社会のレベルで異なっており、これが日韓の外国語教育の根本的な差異ではないかというのが、現段階立ち至っている点である。
|