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2007 Fiscal Year Annual Research Report

CASを活用した中学校の代数カリキュラムと教授単元の開発に関する研究

Research Project

Project/Area Number 17530656
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

両角 達男  Shizuoka University, 教育学部, 准教授 (50324322)

KeywordsCAS / 代数的活動 / 質的深化 / x^n-1の因数分解 / 自然数の素因数分解 / 認識のゆらぎ / 性質の発見 / 新たな意味形成
Research Abstract

平成19年度の研究では,「CASを活用した代数的活動をとらえる枠組みの構築に向けた基礎的研究」を継続的に進めるとともに,「CASを活用した中学校の代数的活動の教授実験」を中学3年を対象に行い,その考察を進めた。
「CASを活用した代数的活動をとらえる枠組み」の考察については,KieranやDrijversらによる先行概究の考察を継続的に進めるとともに,学習の質的深化という視点からの代数的活動の考察と事例開発を行っている。
「CASを活用した中学校の代数的活動の教授実験」については,「CASを活用して自然数の素因数分解に関わる性質を探究する」と「CASを活用してX^n-1の形の式の因数分解に関する性質を探究する」という2つの段階からなる教授実験を,中学3年を対象に行った。前者においては,111111,1111111など同じ数が連続してできる自然数を,CASを活用して素因数分解し,その結果から浮かび上がる数の性質や規則性を発見する活動などを行っている。後者においては,段階的にX^n-1の形の式の因数分解を行いながら,多項式の因数分解に対する意味形成とx^n-1の因数分解の性質に関わる洞察を行っている。なお,教授実験では,紙と鉛筆による方法とCASによる方法を比較対照し,関連づける活動を重視した。一連の教授実験を通して,生徒の因数分解に対する認識のゆらぎ,CASの活用と他者との議論を経た因数分解に対する認識のゆらぎの克服,x^n-1の因数分解の性質に関わる洞察についての中学生なりの可能性,数の素因数分解との関連を図ろうとする姿勢などがみられた。
また,静岡大学教育学部2年の授業,数学科教科内容指導論において,自然表示関数電卓の使用を前提とした中学校から高等学校の必修数学までの範囲での,教材開発に焦点をあてた授業を展開した。例えば,Five steps to Zeroに関わる教材解釈,倍数の判別法などを起点とした自然数の性質の探究,統計データを活用して代数の授業に活かす教材の開発などを行った。

  • Research Products

    (4 results)

All 2008 2007

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] CASを活用したx^n-1の因数分解に関する代数的活動2008

    • Author(s)
      両角 達男
    • Journal Title

      静岡大学教育学部研究報告教科教育学篇 第39号

      Pages: 69-84

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 因数分解の学習の質的深化を促す代数的活動-CASと紙と鉛筆による方法との調和に着目して-2007

    • Author(s)
      両角 達男, 横田川 文浩
    • Journal Title

      日本数学教育学会第40回数学教育論文発表会論文集 第40号

      Pages: 337-342

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 小中高連携が生み出す新しい数学No.19活動をふりかえり,立体図形に対する見方を深める2007

    • Author(s)
      両角 達男
    • Journal Title

      教育科学数学教育明治図書 第598号

      Pages: 85-89

  • [Presentation] 因数分解の学習の質的深化を促す代数的活動-CASと紙と鉛筆による方法との調和に着目して-2007

    • Author(s)
      両角達男, 横田川文浩
    • Organizer
      日本数学教育学会第40回数学教育論文発表会
    • Place of Presentation
      東京理科大学
    • Year and Date
      2007-11-03

URL: 

Published: 2010-02-04   Modified: 2016-04-21  

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