2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17530699
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
木村 敬子 聖徳大学, 人文学部, 教授 (90234369)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小杉 洋子 聖徳大学, 人文学部, 教授 (30150840)
|
Keywords | 放課後学級 / 放課後児童クラブ / 学童保育 / 子育て支援 / 少子社会 |
Research Abstract |
本研究は少子社会の放課後児童支援のあり方を探ることを目的として、近年増加してきた全児童を対象とした放課後学級設置の動向を、自治体を対象に調査しようとするものであるが、平成17年度は本調査(18年度実施)にさきがけて、次のような研究を行った。 (1)文献やインターネットの情報などによって全児童対象の放課後学級設置についての諸情報の把握と分析を行った。 (2)すでに放課後学級を設置している関西地区の市行政機関へのインタビュー調査によって設置の背景、経緯等を把握すると同時に、首都圏の放課後学級についての基礎情報を収集した。(1)(2)の調査を参考に自治体対象の調査票作成準備を進めた。 (3)女性就労率が高く、子育て支援が進んでいるスウェーデン、ストックホルム市において小学校低学年児童の放課後の保育状況を調査した。訪問・面接したのは、ストックホルム教育大学、市行政機関(Bromma区)教育関係責任者、小学校3校(Altensskokan、Alviksskolan、Kullskolan)およびそれぞれの付属の放課後児童保育施設、両親保険に関する政府委員会委員などである。 ベビーブームのスウェーデンでどのように小学校低学年児童の"子ども・子育て支援"が行われているか、就労環境、家庭環境との関連を含めて有意義な情報を得ることができた。訪問した小学校では9割以上の低学年児童が小学校内にある放課後児童保育施設を利用しており、指導員は教職員の一員として扱われるなどの特徴が見いだされた。教育大学では余暇指導員養成を専門とする教授やスタッフと会い、養成システム、カリキュラム等の話を聞き、情報を交換した。
|