2005 Fiscal Year Annual Research Report
微粒石炭灰の有効利用によるコンクリートの品質改善に関する研究
Project/Area Number |
17560518
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
嵩 英雄 工学院大学, 工学部, 教授 (00286668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 道彦 工学院大学, 工学部, 教授 (30327720)
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Keywords | 石炭灰 / フライアッシュ / 高性能AE減水剤 / 単位水量 / 圧縮強度 / 乾燥収縮 / 中性化 / アルカリ骨材反応 |
Research Abstract |
1.フライアッシュ及び微粒石炭灰に関する文献調査 昭和30年代から現在までのフライアッシュ(以下、FAと略記)及び微粒石炭灰の産出状況・品質及びFAの品質規格の変遷等について文献調査を行い、昭和40年代までのFAと昭和60年代以降で品質が変化し、現在のFA II種は平均的に粉末度が高くなり、強熱減量(未燃炭素量)は減少しているが、減水性が低下していることを明らかにした。 2.FA II種によるコンクリートの単位水量及び乾燥収縮低減効果に関する予備実験 本課題の予備実験として平成17年1月〜3月に、空気非連行のコンクリートについて実施した、単位水量の多い低品質細骨材を用いたコンクリートに対する高性能減水剤及びFA II種の単位水量と収縮低減効果に関する実験を継続し、単位水量及び乾燥収縮ともに低減することを明らかにし、その結果を速報として日本建築学会17年度大会に発表した。さらに、検討を行い、日本建築学会技術報告集に投稿し、採択された(18年6月掲載) 3.FA II種によるコンクリートの単位水量及び乾燥収縮低減効果に関する実験 前記の予備実験に引き続いて、単位水量の多い低品質細骨材を用いたAEコンクリートに対する高性能AE減水剤及びFA II種の単位水量と乾燥収縮低減効果に関する実験を平成17年7〜8月に実施し、単位水量は大幅に低減するが乾燥収縮低減効果は、少ないことを明らかにし、その結果と前記の予備実験の結果と併用し日本コンクリート工学協会コンクリート工学年次論文報告集に投稿し、採択された(18年) 4.フライアッシュによるASR抑制効果に関する文献調査及び実験 既往の文献調査の結果、最近FA II種を用いたASR抑制効果に関する実験がほとんどないことから反応性骨材を2種類、FA II種を2種類用いた実験を行いASR抑制に必要なFAの置換率を明らかにし、その結果を17年度日本建築学会大会及びP.D.で報告した。
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Research Products
(6 results)