2007 Fiscal Year Annual Research Report
微粒石炭灰の有効利用によるコンクリートの品質改善に関する研究
Project/Area Number |
17560518
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Research Institution | Kogakuin University |
Principal Investigator |
嵩 英雄 Kogakuin University, 工学部, 教授 (00286668)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿部 道彦 工学院大学, 工学部, 教授 (30327720)
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Keywords | フライアツイュ / ワーカビリティー / 圧縮強度 / 弾性係数 / 中性化 / 打重ね / 高温劣化 / 混入率 |
Research Abstract |
平成17〜18年度に引続き,微粒石炭灰を使用したコンクリートの強度発現と中性化に及ぼす調合と養生の影響に関する実験を行い成果の一部を日本建築学会九州大会に発表すると共に,常温〜300℃の長期高温加熱後の強度試験を実施した。更に,フライアッシュ15%置換のコンクリートと各種のセメントを用いたコンクリートの打重ね部の付着強度と中性化に関する実験を行い,成果の一部を日本建築学会構造系論文集に投稿・採択され,現在,2編の論文を投稿・査読中である。最後の実験研究として,フライアッシュの有効利用の阻害要因となっている昭和50年頃に発生したフラィアッシュの異常混入による欠陥生コン事件を再現して今後の再発防止に資するため,当時のフライアッシュのJIS規格の下限品質のフライアッシュを合成(現行FAIV種相当)して使用し,置換率を0%〜80%の範囲として,生コン工場が意図的に混入した場合と装置の故障などのため意図せずに混入した場合の2シリーズの実験を行い,スランプ,空気量および材齢91日までの標準養生,材齢28日までの低温水中・気中養生の圧縮強度ついて試験すると共に,粉末X線回折試験を実施し,成果の一部を本年の日本建築学会広島大会に投稿・発表予定である。 さらに,フライアッシュコンクリートの強度発現性,型枠の存置期間,申性化,アルカリ骨材反応抑制効果などの一連の研究成果を日本建築学会の「フライアッシュを使用するコンクリートの調合設計・施工指針(案)」の改定(主査:嵩,幹事:阿部ほか)に反映させ,平成19年10月に第2版として発刊した。
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Research Products
(5 results)