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2005 Fiscal Year Annual Research Report

海洋細菌由来多糖の美白・美肌機能と免疫賦活化能

Research Project

Project/Area Number 17580181
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

岡崎 勝一郎  香川大学, 農学部, 教授 (60109733)

Keywords海洋細菌 / コンドロイチン多糖 / メラニン合成阻害 / B-16細胞 / 免疫賦活
Research Abstract

海洋性のPseudomonas sp. WAK-1株の生産する菌体外多糖の分子量は約100万で、D-グルクロン酸とN-アセチル-D-ガラクトサミンがβ-1,3とβ-1,4結合で交互に連結したコンドロイチン骨格を主鎖とするグリコサミノグリカンであり、N-アセチル-D-ガラクトサミンの6位炭素にピルビン酸が結合したN-アセチル-L-ガラクトサミンが側鎖として結合している。本多糖にはメラニン生成の抑制と免疫賦活作用があることが見出されているが、本年度は、この多糖のメラニン生成抑制の作用機構についてマウスB-16細胞を用いて検討した。B-16細胞に本多糖を1〜50μg/ml添加した場合5μg/mlでメラニン生成抑制効果が見えはじめ、それ以上の添加によって明らかにメラニン生成を抑制していることが認められた。50μg/mlの添加によりメラニン生成は完全に抑制され、同程度の効果に必要なβ・アルブチン(10μg/ml)に匹敵する効果を示した。一方、本多糖は100μg/mlの濃度でもB-16細胞の増殖抑制効果は認められなかった。これに対して、β-アルブチンは20μg/mlの濃度で増殖が50%抑制された。本多糖を加水分解、脱ピルビン酸、硫酸化あるいはアセチル化するとメラニン生成の抑制作用はなくなった。チロシンを基質とした場合、マッシュルームチロシナーゼに対してβ-アルブチン(100μg/ml)は活性を23%阻害したが、本多糖やヒアルロン酸(100μg/ml)は活性を阻害しなかった。本多糖は高分子量で細胞内に入るとは考えにくい。本多糖と類似した多糖のヒアルロン酸にはメラニン生成の抑制作用は認められないので付加しているピルビン酸が重要である。そこで、ピルビン酸のメラニン生成の抑制を検討した結果、ピルビン酸は高濃度(2.2mg/ml)でB-16細胞のメラニン生成の抑制作用が見られた。ピルビン酸にはメラニン合成経路のチロシナーゼ及びその関連タンパク1と2の発現を阻害することが特許報告されている。したがって、今後、本多糖のこれら3種類のタンパク質の遺伝子質発現に及ぼす影響をB-16細胞でRT-PCR法を用いて検討していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2005

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 海洋微生物の生産するグリコサミノグリカンの機能性について2005

    • Author(s)
      岡崎勝一郎, 奥谷康一
    • Journal Title

      第8回マリンバイオテクノロジー学会大会 講演要旨集

      Pages: 100

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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