2006 Fiscal Year Annual Research Report
水循環デザインを核とした日中農村エコビレッジ・リノベーションに関する比較研究
Project/Area Number |
17580216
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
糸長 浩司 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (10184706)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石川 重雄 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (30147673)
栗原 伸治 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (60318384)
藤沢 直樹 日本大学, 生物資源科学部, 助手 (10409071)
|
Keywords | エコビレッジ / 水環境 / 持続循環型社会 / 地域再生エネルギー / 日中比較 / 集住環境 / 集落再生 / NPO |
Research Abstract |
1.実践的参与研究による既存集落のエコビレッジ・リノベーションの実証的研究 (1)山形県飯豊町の森林木質バイオマス活用での地域再生エネルギーの地産地消の可能性を追求し、山間の中津川地区での地域再生エネルギー自給によるエコビレッジ・リノベーションの方向性を提示した。(糸長・藤沢)(2)神奈川県の水源地域の藤野町(現相模原市)篠原集落でのNPO「篠原の里」の廃校活用による自然環境・暮らし学習型のエコビレッジ・リノベーションの方向性を提示した。(糸長・栗原・藤沢)(3)代表者らがエコロジカルな計画指導した滋賀県湖東町田中集落の水路環境及び親水公園の現在の利用状況と管理状況調査より水を活かした農村集落環境の保全と整備の方向性を検討した。(石川・糸長・栗原) 2.植物による汚水浄化システムのエコビレッジでの可能性研究 (1)福島県飯舘村の公営宿泊施設での汚水浄化システムとしてリードベットによる抽水植物での汚水浄化性能特性を評価し、エコビレッジでの可能性を示唆した。(糸長)(2)大学研究室でのリビングマシーンによる植物汚水浄化システム開発の継続研究により、エコビレッジでの糞尿処理システムとしての可能性を示した。(糸長、石川) 3.参画型でのホリスティックなエコビレッジデザインの事例提示 民間企業連携での農村地域の居住地的活性化の方策としてのエコビレッジ事業展開についての研究会に参加、助言し、我が国での農村地域活性化の方策としての都市住民の活性定住型のエコビレッジの計画、事業化についてのモデルを検討した。モデル対象地は先の藤野町であり、ダム湖岸の遊休農地を活用し、ランドスケープを活かし、地域活性化に貢献するコミュニティビジネス展開型の総合的なエコビレッジデザインを提示した。(糸長・藤沢)。 4.中国上海市都市近郊及び水郷地域での集住空間の環境評価とエコビレッジ化の展望 昨年度からの継続研究で上海市近郊水郷保護区及び環境共生団地での環境評価、住民意識解析を進め、中国における都市近郊及び水郷地域での持続可能なエコビレッジ化のデザイン、システムの方向性を提示した。(糸長、栗原) 5.日本での最初のエコビレッジ国際会議の開催と東洋型エコビレッジ・リノベーションの意義と方向性の提示 第一回エコビレッジ国際会議TOKYOの開催の企画運営と講演を行った。国際的なエコビレッジの動向研究、日中での比較研究を踏まえて、国際的なエコビレッジでの共通点の上に、日本、中国等の東アジアの風土、文化を活かした東洋型エコビレッジ・リノベーションの方向性を提示し、エコビレッジの国際化の中での東洋的な発展の意義を国際的にも明らかにした。(糸長)
|
Research Products
(11 results)