2005 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝子治療タンパク質および抗結核薬の細胞内導入のためのナノ・マイクロ微粒子の設計
Project/Area Number |
17590041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
尾関 哲也 東京薬科大学, 薬学部, 講師 (60277259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 弘晃 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (10339096)
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Keywords | 薬学 / 粒子設計 / DDS / 感染症 |
Research Abstract |
【DNA修飾タンパク質の細胞内導入のための粒子設計】 RecAなどの単離、精製、標識の準備を行った。 【抗結核薬の細胞内導入のための粒子設計】 抗結核薬のリファンピシン(RFP)、水溶性担体としてマンニトール(MAN)を用いた。4流体ノズルスプレードライヤーを用いて、RFPナノ粒子含有MANマイクロ粒子(RFP/MAN MS)を調製した。脂質として、ホスファチジルグリセロール(PG)およびコレステロール(Chol)を用い、RFP-脂質/MAN MSを調製した。人工肺モデルのカスケードインパクターを用いてin vitro吸入特性について検討したところ、肺内へ送達されるFine Particle Fraction(FPF)は、RFP/MAN MSで40%以上、RFP-脂質/MAN MSにおいても約30%と高い値を示し、RFPを肺へ効率よく送達可能な有用な経肺投与粒子を調製できた。RFP/MAN MSをラットに経肺投与し、肺内でのRFPの残存性について検討したところ、投与5分後では、約85%のRFPが肺内へ存在した。しかしながら、1時間後には残存量が約5%となり、4時間後には消失した。そこで、RFP-脂質/MAN MSとして肺での滞留性の向上を試みたが効果は小さかった。次に結核菌の潜む肺胞マクロファージ(Mψ)へのRFPターゲティングの検討を試みた。ラットMψのNR8383細胞培養系を立ち上げ、RFPの定量法を確立した。RFP/MAN=1/30とし、RFP/MAN MS、RFP-PG/MAN MS、RFP-Chol/MAN MSをMψへ投入し、1時間後のRFPの取り込み量を比較した。その結果、脂質を添加した粒子ではわずかにRFPの取り込み量の増大が認められた。ラットII型肺胞上皮細胞であるRLE-6TN培養系を立ち上げた。
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