2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590439
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
木本 雅夫 佐賀大学, 医学部, 教授 (40153225)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福留 健司 佐賀大学, 医学部, 助教授 (50284625)
常吉 直子 佐賀大学, 医学部, 助手 (80336114)
渡邉 啓一 佐賀大学, 農学部, 教授 (40191754)
本島 浩之 佐賀大学, 農学部, 助手 (20312275)
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Keywords | MD-2 / LPS / pET32ベクター / 融合蛋白 / 大腸菌発現系 / NFκBレポーター遺伝子 / エピトープ / pCAG-S1ベクター |
Research Abstract |
1.MD-2とLPSの結合様式の機能的解析 TLR4/MD-2複合体に特異的に反応する抗体を作製し、そのうちの幾つかは、TLR4/MD-2を架橋して刺激を伝えることを確認した。また、変異TLR4/MD-2発現トランスフェクタント細胞の作製を作製した。MD-2分子の配列で、陰性荷電のアミノ酸が存在する領域がLPSとの結合に重要であることが推測されている。それらの位置にあるアミノ酸をアラニン置換し、発現させるコンストラクトを作製した。 2.大腸菌発現リコンビナント蛋白の作製・精製 pET32ベクターを用いて種々のMD-2蛋白変異体とthioredoxinとの融合蛋白を作製した。これらをカラムクロマトグラフィーにより精製した。大腸菌発現系においては、発現してきた融合蛋白が、発現に用いた大腸菌由来のLPSと結合した形で精製されて<る。この結合は、種々の界面活性剤に感受性を有することが明らかになった。 3.LPS結合の機能的解析 変異MD-2発現BaF3細胞をLPSで刺激し、NFκBレポーター遺伝子を指標に活性化を測定し、MD-2分子のどの領域、およびどのアミノ酸がLPS認識に必要かを解析した。この系に、種々のMD-2分子の異なったエピトープを認識するmAbを加え、LPS刺激阻害や、結合阻害の有無を解析し、これらの抗体が認識するエピトープの相互関係を明らかにした。 4.MD-2分子の立体構造解析 大腸菌発現系を用いたリコンビナント蛋白を精製したが、ほとんどの場合多量体形成が認められ、結晶作製の条件を満たさなかった。現在、哺乳類細胞培養によるリコンビナント蛋白の作製をpCAGG-S1べクターを用いる実験系を用いて発現に成功しており、これらの蛋白精製を開始している。
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Research Products
(4 results)