2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17590458
|
Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
木村 哲彦 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (20312051)
|
Keywords | 褥瘡予防 / 褥瘡対策 / 座位保持 / 褥瘡対策に関する診療計画 / 計画の実施 / 実施体制 / 栄養管理 / 療養型医療施設 |
Research Abstract |
障害を負った高齢者障害者の褥瘡を実際に無くした施設の現状を,利用器具,それによる体圧分散の実際,実現するための計画,計画の実施と実施体制,日常的な栄養管理,それらすべてを時系列でデータ化することにより明らかにし,褥瘡を無くす標準を構築するため研究を行った.研究協力者長岡健太郎が運営する療養型医療施設「湘南健友会長岡病院」は,介護型・医療保険型の両病床を持つ,いわゆるケアミックスの病院である. 褥瘡対策に関する診療計画書に基づき,実現するための計画,計画の実施と実施体制,日常的な栄養管理,それらすべてを時系列でデータ化するために,院内の協力体制を構築し,入院患者及び家族から研究参加の同意を得た.なお同院の倫理委員会の決議は研究着手時に得ている. 施設において褥瘡をなくした状況に関し,イ 「褥瘡対策に関する診療計画書」記載の事項を数値化した.時系列で明らかにする準備をした.ロ 牛澤賢二及び滝沢茂男研究協力者の協力を得て統計的に分析できるようデータを作成した.同時に施設内の利用器具を明確にする研究に着手する準備を行った.ニ 器具利用による体圧分散の実際を,事前に山下和彦研究協力者が東京電機大学所有の圧力分布測定システム4.131B(SENSOR_TYPE BIGMAT)を用いてデータ収集したが,本研究において分析した. 本研究には福祉用具利用の関連が見込まれ,滝沢及び高田一研究協力者は研究計画を立て,ドイツ国ニュールンベルグ赤十字及びデンマーク国オーデンセ県立器具センターの協力を得て,調査を実施した.調査では,特別養護老人ホーム(ドイツ)では流動食は提供していないこと,平均2年で死亡すること,ターミナルケアの施設(デンマーク)では平均2ヶ月で死亡することの説明を受け,褥瘡の予防器具はクッションとマットレスを示された.座位保持による日常生活を保つため,乳房の下が褥瘡の好発部位と説明を受けた.
|