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2005 Fiscal Year Annual Research Report

免疫複合体による組織障害に対する、ケモカインのin vivoにおける役割について

Research Project

Project/Area Number 17591175
Research InstitutionNagasaki University

Principal Investigator

佐藤 伸一  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20215792)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 清水 和宏  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (80170968)
Keywordsアルザス抗体 / 免疫複合体 / ケモカイン / ケモカイン受容体 / CCR1 / CCR5 / CCL3
Research Abstract

皮膚における免疫複合体によるアルサス反応は、ニワトリ卵白アルブミンに対するウサギIgG型抗体および陰性コントロールとして精製ウサギIgGをマウスの皮内に注射し、その直後に抗原であるニワトリ卵白アルブミンをマウス尾静脈から静注し、皮内で免疫複合体を形成させることによって惹起した。免疫複合体形成4時間後の皮膚の浮腫はCCR5ノックアウトマウスでは正常であったが、CCR1ノックアウトマウス(34%減少、p<0.001)およびCCL3(MIP-1α)ノックアウトマウスでは野生型マウス(20%減少、P<0.02)と比較して有意に減少していた。このように、CCR1あるいはCCL3発現の欠損は、浮腫によって特徴づけられる早期の炎症反応を減少させたが、CCR5発現欠損は浮腫反応に影響を与えなかった。これとは対照的に、8時間後の皮膚の紫斑形成は、それぞれのノックアウトマウスと野生型マウスの間で有意な差を認めなかった。さらに、皮膚へ浸潤してくる好中球数および肥満細胞数を検討したところ、CCL3ノックアウトマウスにおける血管外の好中球数は免疫複合体形成4時間および8時間後で、野生型マウスと比較して減少していたが、一方CCR1ノックアウトマウス、CCR5ノックアウトマウスでは野生型マウスと差を認めなかった。肥満細胞浸潤に関しては、CCR1ノックアウトマウスで野生型マウスと比較して免疫複合体形成4時間後に減少が認められた。しかし、CCL3ノックアウトマウス、CCR5ノックアウトマウスでは野生型マウスと差を認めなかった。このように、CCL3は皮膚アルサス反応において好中球の浸潤を誘導するために必要であるが、一方CCR1は、特に早期の肥満細胞浸潤に対して必要であることが明らかとなった。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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