2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591200
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
倉知 正佳 富山大学, 医学部, 教授 (80019603)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 道雄 富山大学, 医学部, 助教授 (40236013)
川崎 康弘 富山大学, 附属病院, 講師 (80242519)
住吉 太幹 富山大学, 附属病院, 講師 (80286062)
角田 雅彦 富山大学, 附属病院, 助手 (30322762)
高橋 努 富山大学, 医学部, 助手 (60345577)
|
Keywords | 社会脳 / 統合失調症 / 幻聴 / 脳画像 / 扁桃体 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
A.統合失調症における幻聴の脳内成立機序について 顕著な幻聴を有する統合失調症患者10例を対象に、99mTc-ECDとsingle photon emission computedtomography(SPECT)による局所脳血流を測定した。また臨床症状の評価を行った。これらの症例では可能な限り、治療により幻聴が消失した時期にも同様に局所脳血流測定を行った。これらの幻聴時と幻聴改善時に撮像したSPECTデータを、statistical parametric mapping(SPM)を用いて比較しているが、今までのところ、いくつかの脳部位で幻聴時において脳血流が高い傾向が認められている。また幻聴の重症度と相関する脳血流を示す部位についても検討している。 B.統合失調症圏障害における社会性関連課題を用いた機能的磁気共鳴画像(fMRI) (1)「心の理論」課題および(2)自己と他者について判断する課題による脳機能の変化をfMRIにより計測している。現在は、健常者における脳賦活について検討している。 C.動物モデルにおける扁桃体の遺伝子発現の変化 MK-801 0.13mg/kg/dayまたは溶媒を14日間腹腔内に反復投与したWistar系雄性ラットそれぞれ6匹の扁桃体からmRNAを抽出した。microarray法により、MK-801投与群と溶媒投与群の間で発現差が生じる遺伝子を同定した。これらの遺伝子の発現変化についてRT-PCR法により確認している。
|
Research Products
(1 results)