2006 Fiscal Year Annual Research Report
骨腫瘍診断に影響する因子の評価と骨腫瘍画像診断のための教育システムの開発
Project/Area Number |
17591289
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
江原 茂 岩手医科大学, 医学部, 教授 (50125506)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
曽根 美雪 岩手医科大学, 医学部, 講師 (00226713)
加藤 健一 岩手医科大学, 医学部, 助手 (20277403)
植野 映子 岩手医科大学, 医学部, 助手 (70405744)
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Keywords | 骨腫瘍 / 鑑別診断 / margin analysis / 画像診断教育 |
Research Abstract |
平成17年度に行った骨腫瘍の評価に関する基準に則って、さらに症例数を増加させるとともに、そのパターンの解析を行い、個々の分野において以下の研究成果を得た(日本整形外科学会雑誌)。 単純X線撮影からMRIに検討の領域を広げて、MRIの骨腫瘍のステージ分類に関するまとめを行い、現状を公表した(Cancer Imaging)。MRIにおいては、浸潤性病変における評価に有用である可能性を示唆した。 骨病変として、いくぶん異質であった軟部腫瘍の骨転移の状況について、管状骨、脊推など特殊な骨の病変について検討を行った。その中でextraskeletal myxoid chondrosarcomaの骨転移と骨内再発の特徴に関する論文を発表する予定である(Skeletal Radiology in press)。 手指の特徴ある骨吸収パターンの解析を行い、成人T細胞白血病を例に統計学の専門家の協力を得て検討を進めた。本症でみられる副甲状腺ホルモン類似ペプチドによる骨吸収が副甲状腺機能亢進症といくぶん異なることを示した。その成果は現在論文として執筆中である。 手根骨の病変の分布を検討した。硬化性骨病変の解析では、有頭骨の骨壊死のパターンをモデルとして、血流支配に準じた病変の分布のあり方を検証し、学会発表を行った(Radiological Society of North America展示発表)。 骨腫瘍の画像診断の教育効果におけるデジタル環境のあり方について検討中である。教育環境整備の中にあって、早期教育の重要性に関する知見の一部を公表した(Am J Roentgenol in press)。 骨腫瘍診断の現況についてのまとめを行った。その成果を英文の教科書の1章として公表する予定である。
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