2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591302
|
Research Institution | Hyogo College of Medicine |
Principal Investigator |
廣田 省三 Hyogo College of Medicine, 医学部, 教授 (20181216)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上紺屋 憲彦 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00185985)
前田 弘彰 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00388828)
小林 薫 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70388817)
山本 聡 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (50411989)
新井 桂介 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (40441274)
|
Keywords | B-RTO / 門脈圧亢進症 / 胃静脈瘤 / 門脈大循環シャント / 食道静脈瘤 / 経カテーテル塞栓術 / 線維化マーカー / 肝硬変 |
Research Abstract |
(1)平成19年度は、実施計画に基づき、平成19年4月〜平成20年3月まで計28症例の胃静脈瘤患者に対してB-RTOを実施した。平成17年度〜平成20年度までの累計は53症例。検討は、除外基準をクリアした28症例である。 (2)B-RTO前後の肝予備能の変化は、Child-Pugh scoreが前後で1点以上上昇した症例が、12/28例(42.9%)、点数変化はないが、前後とも良好であったのは、11/28例(39.3%)、前後で不変あるいは悪化した症例は5/28例(17.9%)であった。 (3)肝線維化マーカーについては、ヒアルロン酸の増加が17/28例(60.7%)、低下が11/28例(39.3%)であった。IV型コラーゲン(一部は、IV型コラーゲン7Sを含む)については、増加が、18/28例(64.3%)、低下が10/28(35.7%)であった。PIIIPについては、増加が20/28例(71.4%)、低下が1/28例(3.6%)、正常が7/28例(25%)であった。HGFについては、正常が12/28例(42.9%)、VEGFについても正常が12/28(42.9%)とおよそ半数を占め、一定の傾向はなかった。 (4)肝体積については、17/28例(60.7%)でB-RTO後に増加、(肝体積増加群:1002.3±177.3→1124.6±228.6ml)平均肝体積増加率は11.9%であった。また、B-RTO後の肝体積増加率とB-RTO前のIV型コラーゲン値は、負の相関関係があった。(y=-0.057x+18.113p=0.001r=0.602) (5)肝腫瘍併存患者の肝腫と肝予備能との関係については肝癌合併があった6/28例(21.4%)症例は、肝予備能は前後で良好を維持しているか、点数が上昇した。また、ヒアルロン酸が高値であり、B-RTO後は更に上昇傾向を呈していた(5/6例)。
|