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2006 Fiscal Year Annual Research Report

プロテオーム解析による放射線感受性規定因子の探求-感受性に基づいた食道癌の治療-

Research Project

Project/Area Number 17591366
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

小野寺 浩  東北大学, 病院, 助手 (70359511)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大内 憲明  東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90203710)
宮崎 修吉  東北大学, 病院・講師 (50282075)
山田 章吾  東北大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60158194)
Keywords食道癌 / 放射線療法 / プロテオーム解析 / RT-PCR
Research Abstract

1.食道癌細胞に対する放射線照射後の蛋白質発現の変化
放射線高感受性食道癌細胞TE4及び放射線抵抗性食道癌細胞TE8に4Gyの照射を行い、照射後24時間、48時間で細胞をトリプシン処理にて回収し蛋白質を抽出、のpH3-10NLプレキャストゲル(Amersham)にて一次元目電気泳動を行った後、10-20%プレキャストグラジェントゲルにて二次元目電気泳動を行い、蛋白質を分離した。照射を行わないコントロールの泳動パターンと比較することにより、放射線抵抗性細胞(TE8)において照射後に30kDaから60kDaまでの6種類の蛋白質の発現が増加してくることが明らかとなった。これらの放射線抵抗性細胞に特徴的なスポットは放射線高感受性細胞から抽出した蛋白質の泳動では観察されず、放射線抵抗性細胞に特徴的な蛋白質の発現パターンと解釈され、これらの蛋白質を放射線抵抗性を特徴づけるマーカー蛋白質として利用できる可能性が示された。
2.RT-PCRによるマーカー遺伝子発現の検討
放射線高感受性食道癌細胞と低感受性食道癌細胞から得られたcDNAをRT-PCRにより解析することにより、放射線抵抗性細胞では放射線照射後にケモカイン受容体類似遺蛋白質であるSTRL33、ストレス反応蛋白質であるHSF-1の発現が約2倍に増加していることが明らかとなった。また、抗アポトーシス蛋白質であるSurvivin及びc-Myc抑制遺伝子であるMad4の発現も増加してくることが明らかとなった。これらの変化は放射線高感受性細胞では認められなかった。さらに、放射線高感受性細胞では放射線照射後に細胞周期調節蛋白質であるCDKN2Cの発現が増加してくることが明らかとなった。これらの遺伝子の放射線照射後の発現変化を調べることにより、食道癌の放射線感受性を治療前に予測することができる可能性が示された。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2012-10-01  

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