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2005 Fiscal Year Annual Research Report

膵癌の浸潤・転移に関与する接着因子の機能解析、癌-間質相互作用との関連

Research Project

Project/Area Number 17591418
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

前原 直樹  宮崎大学, 医学部, 助手 (30381065)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 日高 秀樹  宮崎大学, 医学部, 助手 (90398264)
大内田 次郎  宮崎大学, 医学部, 助手 (10363590)
永野 元章  宮崎大学, 医学部, 医員 (50381116)
千々岩 一男  宮崎大学, 医学部, 教授 (90179945)
Keywordsヒト膵癌細胞 / thrombin / PAR-1 / cyclin D3 / vitronectin
Research Abstract

浸潤・転移能の異なるヒト膵癌細胞株6種類(S2-007、S2-013、S2-020、S2-028、S2-CP9、S2-VP10)からmRNAを抽出し、thrombinのreceptorであるPAR-1 mRNAの発現をRT-PCR法で調べた。全ての膵癌細胞株でPAR-1の発現を認めたが、膵癌細胞の浸潤・転移能とPAR-1 mRNAの発現の強さに相関はなかった。Thrombinの添加により、ほとんどの細胞株の増殖が促進された。Thrombin刺激でのG1→S期移行に関わるPAR-1下流の遺伝子、p21,p27,cyclin D1,cycline D3の発現を調べると、thrombin刺激による細胞増殖にはcyclin D3のup-regulationが関与していることが示唆された。
膵癌細胞の細胞外基質(laminine, fibronectin, vitronectin, collagen IV)への接着能に対するthrombinの作用を調べた。それぞれの細胞外基質をコーティングしたプレート上で膵癌細胞を培養し、接着した細胞数をMTT法で測定した。Thrombin刺激による膵癌細胞の細胞外基質への接着は細胞株間で反応に差異が見られたが、転移能との相関は認められなかった。Thrombin刺激により細胞外基質の中で特にvitronectinへの膵癌細胞の接着が亢進した。膵癌細胞のvitronectinへの接着はPAR-1 agonistであるTRAP-6の刺激で亢進した。-方、thrombinによるvitronectinへの接着亢進作用はPAR-1 antagonistであるSCH79797で抑制された。膵癌細胞の細胞外基質への接着はthrombin-PAR-1系が関与していると考えられた。
現在、膵癌細胞のvitronectinへの接着を仲介しているintegrinの発現変化をWestern Blottingにより解析中である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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