2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17591490
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
山本 昇 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50297470)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒澤 博身 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (50075511)
新岡 俊治 東京女子医科大学, 医学部, 助教授 (20192122)
松村 剛毅 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (20297469)
立石 実 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (40349741)
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Keywords | 大口径再生血管 / 再生血管 / 骨髄細胞 / ティッシュエンジニアリング / 生体吸収性素材 / 動物実験n |
Research Abstract |
自己細胞(末梢静脈壁細胞または骨髄細胞)を播種した生体吸収性ポリマーを用いて自己血管をin vitroで作成した。体内への移植後は,生体吸収性ポリマーが完全に分解・吸収された時点で自己細胞,間質のみから構成されるTissue Engineered Vascular Autograftが肺血行を担うことになる。初期の段階では自己の末梢静脈壁細胞は全身麻酔下に採取せねばならず、また細胞培養もtime and money comsumingである。時には細胞増殖が不十分なため、細胞採取のための再手術を余儀なくされることがあった。その後基礎研究の進歩によって、細胞源を骨髄細胞に変え、細胞培養手技を省略した新手法を確立し、臨床応用している。これまで、基礎実験では動物モデルの制約から、直径10mm、長さ20mmの再生血管を用いて、血管形成の機序を研究してきた。しかし、臨床応用では解剖学的な条件から直径18mm、長さ40-50mmといった大口径、長径のポリマーグラフトを使用する必要がある。 本年度の実績としては、臨床応用を広く、本格的に展開するに当たって、これまで我々が比較的小口径のグラフトを用いて行ってきた基礎研究の成果をさらに発展させ、新しい動物モデルを確立させ、大口径、長径のグラフトでの再生血管形成の機序を解析することであったが、現在、安定した動物モデルが作成可能とたった。すなわち、下大静脈から右心房を再生血管でバイパスするモデルの確立である。
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Research Products
(7 results)