2005 Fiscal Year Annual Research Report
ビスフォスフォネートと新規血管新生阻害剤を用いた原発性悪性骨腫瘍の新規補助療法
Project/Area Number |
17591596
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
森井 健司 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70255496)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
戸山 芳昭 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40129549)
矢部 啓夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (70119030)
森岡 秀夫 慶應義塾大学, 医学部, 講師 (10230096)
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Keywords | ビスフォスフォネート / 原発性悪性骨腫瘍 / 血管新生 |
Research Abstract |
(1)ビスホスホネートのひとつであるalendronateがヒト高悪性度軟骨肉腫細胞株に対してin vitroで細胞の増殖および遊走能を抑制していることを確認した。またメバロン酸代謝経路の中間産物を解析系に加えることで、本作用が同経路の阻害を介していることを確認した。 (2)alendronateのヒト高悪性度軟骨肉腫細胞株in vitroでの増殖掬制系に対してタンパクレベルでのhigh through output analysisを行い細胞内タンパクの発現状況を解析し、この増殖抑制において、細胞周期関連タンパク、apoptosis関連タンパク、細胞内シグナル伝達系タンパクのリン酸化、細胞骨格関連タンパクの細胞内での変動が関与している可能性を確認した。 (3)上記解析系で検出されたタンパク質の発現の変動をWestern blotでvalidationした。 (4)タンパク質の動態を細胞機能レベルで検証するため、細胞骨格の染色、細胞周期解析、apoptosisの発生の検証を行った。 (5)in vivoモデル作成の予備実験を行った。 (6)alendronateが腫瘍細胞だけでなく、血管内皮細胞の増殖および管腔形成をin vitroにおいて阻害していることを確認した。 (7)新規血管新生阻害物質であるplasminogen related protein Bを作成し、血管内皮細胞増殖の阻害活性をin vitroで確認した。
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