2005 Fiscal Year Annual Research Report
呼吸と疼痛との連関における侵害刺激受容イオンチャネルおよび遅延性起動遺伝子の関与
Project/Area Number |
17591624
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
大島 勉 帝京大学, 医学部, 講師 (50223805)
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Keywords | 呼吸 / 疼痛 / 麻酔 |
Research Abstract |
研究課題:呼吸と疼痛との連関における侵害刺激受容イオンチャネルおよび遅延性起動遺伝子の関与に関連する今年度の実績としては、国際学会での講演、英文、和文での原著論文の掲載があった。まず、雑誌Anesthesia and Analgesia2005年8月号に掲載された論文が挙げられる。Does yawning represent a transient arousal-shift during intravenous induction of general anesthesia?なる標題のこの論文は呼吸の一変形として位置づけられるあくびが全身麻酔の導入中にしばしば観察され、これが一過性の覚醒と関連することを示した。さらに、Therapeutic Research Reportに掲載された、塩酸ニカルジピンはチオペンタール誘発性あくび反応を抑制するという論文もまた今回の研究課題に通ずる。さらに、2006年3月2日にCanadian Journal of Anesthesiaに受諾された論文、Identification of independent risk factors for fentanyl-induced coughもまた同様である。国際学会での発表としては、2005年10月末のペルー麻酔学会での講演があり、テーマはHiccup? Hoquet? Hipo?であり、呼吸と関連のあるしゃっくりの生理学的側面とその系統発生学的起源に関するものであったが、これもまた今回の研究課題に直結するものであった。
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