2005 Fiscal Year Annual Research Report
PEEPの短時間負荷により誘導される熱ショック蛋白を利用した敗血症の制御
Project/Area Number |
17591885
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
稲葉 英夫 金沢大学, 医学系研究科, 教授 (60159952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 巧 金沢大学, 医学系研究科, 助教授 (30301196)
後藤 由和 金沢大学, 医学部附属病院, 講師 (60282167)
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Keywords | PEEP / 熱ショック蛋白 / 人口呼吸 |
Research Abstract |
PEEP負荷による血中hsp70濃度の変動:様々な条件の圧、時間でPEEPを負荷し、一定時間後に採血を行い、血中のhsp70を測定した。予測に反し、条件に関わらず、hsp70はいずれの群においても測定限界以下であった。PEEP前負荷による敗血性ショックの制御の検討:予備実験として人工呼吸管理下の敗血症モデルのサイトカイン変動を測定した。このモデルにおいて、サイトカイン吸着カラムは敗血症の病態を改善した。PEEP前負荷は、エンドトキシン投与後の血行動態に大きな影響を与えなかった。集中治療室入室患者の血中hsp70濃度の検討:72症例の保存血漿中のhsp70濃度を測定した。心肺停止患者、血流遮断を要する手術後の患者において、hsp70濃度は高値を示した。PEEPを用いた人工呼吸の影響は少なかった。
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