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2005 Fiscal Year Annual Research Report

インプラント周囲の骨破壊活動性を評価できるチェアーサイド検査システムの実用化

Research Project

Project/Area Number 17592025
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

荒川 光  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30304314)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 窪木 拓男  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
完山 学  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (90294420)
上原 淳二  岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (10379836)
縄稚 久美子  岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10379787)
Keywordsインプラント周囲炎 / 歯肉溝滲出液 / 腫瘍壊死因子 / 可溶型レセプター / ELISA / 骨破壊 / 力学的因子 / 多変量解析
Research Abstract

現在,当科のメンテナンスプロトコルに従いインプラント上部構造装着患者にリコールを行い,インプラント周囲歯肉溝滲出液(PICF)の採取を継続して行っている.今年度は,インプラント周囲歯肉に炎症が認められ,かつレントゲン的に骨吸収が確認された4名のPICFを用いて,インプラント周囲炎の臨床所見と炎症性反応において中心的役割を担っている炎症性サイトカインのうち,腫瘍壊死因子α(TNFα)の可溶型レセプター(sTNFR-I, sTNFR-II)との関連を検討した.また,力学的ファクターとインプラント体周囲の骨破壊の関連を把握するために,上部構造の破折を結果因子とした臨床疫学的検討を加えた.
【方法】
1.インプラント周囲炎と疑われた4名のインプラント体周囲から独自のプロトコルに従いPICFを採取した.同時にデンタルX線撮影ならびに歯周病学的臨床マーカーであるGIとP1Iを採得した.そして,PICF中のsTNFRの測定は,ELISA法により定量的に行った.
2.当科で上部構造を装着しメインテナンスを受けている全患者182人の診療録から,上部構造破折に関与する思われる既知のリスク因子8項目を調査し,多変量解析を用いてインプラント体周囲の骨破壊と力学的因子との関連を検討した.
【結果】
1.sTNFR濃度とGIやP1Iといった歯肉の炎症所見との関連は見いだせなかったが,レントゲン的に骨吸収が認められたインプラント体周囲のPICF中のsTNFR-IおよびsTNFR-II濃度は,骨吸収が認められなかったものに比べ高かった.
2.比例ハザード回帰分析の結果,インプラント体周囲の骨破壊と上部構造の破折との関連はなかった.
引き続き当科のインプラントリコール患者に対し,PICF採取を継続的に行うことでサンプル数を増やし,網羅的なタンパク定量を行いインプラント周囲骨破壊のリスク因子の検討を行う予定である.

  • Research Products

    (2 results)

All 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] 比例ハザードモデルを用いたインプラント上部構造トラブルに関するリスク因子の同定2006

    • Author(s)
      野田欣志ら
    • Journal Title

      平成17年度社団法人日本補綴歯科学会中国・四国支部 九州支部合同学術大会 プログラム・抄録集

      Pages: 27

  • [Journal Article] 少数歯欠損患者の補綴治療後の口腔関連QOL2006

    • Author(s)
      荒川光ら
    • Journal Title

      第35回社団法人 日本口腔インプラント学会総会・学術大会 プログラム・抄録集

      Pages: 92

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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