2006 Fiscal Year Annual Research Report
血管肉腫発症におけるチロシンキナーゼ型受容体の関与についての研究
Project/Area Number |
17592086
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
汪 華 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (50363081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
張 雁 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助手 (50332797)
吉子 裕二 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 助教授 (20263709)
前田 憲彦 広島大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (60049418)
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Keywords | Tie2 / Angiopoietin / Hemangioma / Angiosarcoma / Fibrous growth factor 23 |
Research Abstract |
VEGFおよびFGF23 mRNAの発現をreal-time PCRにて検討した結果、Ang2,Tie2、VEGFおよびFGF23 mRNAの高発現を認めた。さらに野生型Tie2遺伝子導入した内皮細胞と比較して、G833D細胞ではFGF23 mRNAおよびVEGFの高発現を認めた。FGP23は、腫瘍性骨軟化症の責任因子であり.腎におけるリン(Pi)の再吸収とビタミンDの活性化を抑制する。また、FGF23はFGFレセプター(FGFR)1から3のcスプライスフォームおよびFGFR4に結合し、これらのレセプターを介して、腎尿細管のNaPiトランスポーターの発現/活性を抑制する。そこで、我々はReal-time quantitative RT-PCRによる解析では、FGF23およびそのレセプターFGFR1-3は、骨芽細胞の増殖、分化にともない変動した。骨芽細胞におけるFGF23の発現は、活性化ビタミンDによる増加した。また、FGF23の過剰発現は細胞のPiを取り込む影響を認めず、骨芽細胞の分化、石灰化ノジュールの形成に抑制的に働く結果が得られた。これらの結果は、FGF23がヒト血管腫瘍の腫瘍性骨軟化症に深く関与している可能性を示唆していると共に、血管内皮細胞の分化能の調節に重用な働きをしていることを示唆している。
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