2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17592185
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
長田 恵美 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00304816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北田 勝浩 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90195264)
於保 孝彦 鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (50160940)
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Keywords | 歯垢 / 誤嚥性肺炎 / 口腔細菌 / ラット |
Research Abstract |
歯垢が誤嚥性肺炎の感染源であることを実験的に検証するためにヒトの歯垢そのものを用いて肺炎誘発実験を行った。健康な成人2名から歯肉縁上プラークを採取し、直ちにRTF輸送培地に懸濁した。全身麻酔下にてBALB/cマウス(雄、体重20〜25g)の気管内にプラーク懸濁液を1匹あたり1.0×10^7CFUずつ注入した。経日的にマウスの毛並み、体重、餌の摂取量、活動性を観察した。死亡時、注入3日、7日後に全身麻酔下にてマウスの肺を摘出し、ホモジナイズ後、ビタミンB_6を添加したコロンビア5%ヒツジ血液寒天培地およびGAM寒天培地にて48時間嫌気培養を行った。得られたコロニーをその形態や溶血性の違いにより分類し、代表コロニーをそれぞれ分離培養後、グラム染色、Rapid ID 32 Strep APIにより菌種の同定を行った。また菌種毎にコロニー数を算定した。ヒトデンタルプラーク懸濁液の注入直後から、マウスの毛は逆立ち、体重や活動性の減少が認められた。注入後2日目まではほとんど餌の摂取がみられなかった。注入後3日目までに被験マウス11匹中7匹が死亡した。死亡した全てのマウスの肺から細菌が検出された。生存マウスの毛並みは4日目以降改善し、体重、活動性、餌の摂取が増大した。3日目および7日目のマウスの肺からは、4匹中3匹に菌が検出された。肺中の菌数(Log_<10>CFU/mg)は死亡マウスおよび生存マウスがそれぞれ4.24±0.83および0.44±0.44であり、死亡マウスの肺には有意により多くの菌が存在していた(Student's t test, P<0.05)。肺からはStreptococcus intermedius、Streptococcus oralis、Streptococcus mitis、Gemella morbillorumが検出された。
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Research Products
(2 results)