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2006 Fiscal Year Annual Research Report

糖質溶液による口腔洗浄が経鼻管栄養患者の口臭に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 17592188
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

岸 光男  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (60295988)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 阿部 晶子  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (90185992)
相澤 文恵  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (80216754)
杉浦 剛  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (50382627)
吉田 康夫  岩手医科大学, 歯学部, 講師 (10315096)
米満 正美  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (80092451)
Keywords口臭 / 唾液 / 舌苔 / 硫化水素 / βC-Sリアーゼ / Porpyromonas gingivalis / Streptococcus anginosus / メチルメルカプタン
Research Abstract

昨年度、ヒト唾液を試料とした実験から、糖質溶液の添加により、全唾液からの硫化水素産生が強力に阻害されることを確認した。唾液細菌叢は口腔内細菌叢を反映しているものと考えられるが、近年、偏性嫌気性の歯周病原性細菌のみならず、レンサ球菌類も硫化水素を産生することが報告されている。それ故今年度は、硫化水素産生能が高い偏性嫌気性菌であるPorpyromonas gingivalisと同様に硫化水素産生能が高いレンサ球菌であるStreptococcus anginosusを嫌気培養した場合の硫化水素産生への影響、ならびにS.anginosusの硫化水素産生酵素であるβC-Sリアーゼの粗精製酵素標品に対する糖質添加の活性への影響について検討した。その結果、いずれの場合にも糖質添加による硫化水素産生への影響は認められず、全唾液における硫化水素産生阻害は糖質添加が細菌叢全体のバランスに何らかの影響を与えたためであることが示唆された。
また、口中気体の硫化水素と舌苔付着量には正の相関があることが多く報告されていることから、リハビリテーション病院の入院患者の口中気体中硫化水素およびメチルメルカプタン濃度を入院直後と2か月後の2時点で測定し、同時に舌苔を採取し、舌苔中細菌量をリアルタイムPCR方による定量した。その結果、口中気体の硫化水素濃度は舌苔中の細菌量と有意な相関を呈し、メチルメルカプタン濃度は相関しなかった。この結果から、口中気体の硫化水素濃度は、口腔内の全細菌量を反映している可能性が示された。

  • Research Products

    (3 results)

All 2006

All Journal Article (3 results)

  • [Journal Article] 舌苔中の歯科疾患関連細菌と口腔内状況との関連性2006

    • Author(s)
      高橋雅洋, 岸 光男
    • Journal Title

      日本口腔衛生学会雑誌 56(2)

      Pages: 137-147

  • [Journal Article] 口腔ケアの評価指標とreal-time PCRによる舌苔中細菌数との関連2006

    • Author(s)
      岸 光男, 他
    • Journal Title

      日本口腔衛生学会雑誌 56(5)

      Pages: 665-672

  • [Journal Article] Outcome Measures2006

    • Author(s)
      Aizawa, F., Kishi, M.
    • Journal Title

      The Bulletin of Kanagawa Dental College 34

      Pages: 37-40

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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