2005 Fiscal Year Annual Research Report
看護系大学院修了生のための支援プログラム開発に関する研究
Project/Area Number |
17592198
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
眞嶋 朋子 千葉大学, 看護学部, 教授 (50241112)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正木 治恵 千葉大学, 看護学部, 教授 (90190339)
佐藤 まゆみ 千葉大学, 看護学部, 助教授 (10251191)
増島 麻里子 千葉大学, 看護学部, 助手 (40323414)
柴田 純子 千葉大学, 看護学部, 助手 (80361418)
神間 洋子 千葉大学, 看護学部, 助手 (00375619)
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Keywords | 看護学 / 教育学 / 大学院教育 / 専門看護師 |
Research Abstract |
目的:本研究の目的は専門看護師を志向する看護系大学院修了者が医療機関においてその能力を持続的に開発するために必要とされる支援を明らかにすることである。 今年度の課題:大学院修了生の看護実践、コンサルテーション、コーディネーションに関する体験を明らかにすること、大学院修了生が考える将来展望とそれに対する方略を明らかにすること、大学院修了生が期待する大学院修了後の支援を明らかにすることである。 方法:調査は、半構成質問紙を用いた半構造化面接により行い、分析は、テープ録音された内容から逐語録を作成し、質的帰納的分析を行う。 結果および考察:対象者は、4看護系大学院看護学研究科CNSコース(がん、クリティカル)修了生、計15名、大学院入学前の経験年数は、平均8.8年(5年〜20年)、修了後の経験年数1〜5年であった。大学院修了者の修了後の経験は、大学院入学前の経験年数や経験の質と関連があった。大学院修了後コンサルテーションを理論的に説明し、目標を明確化し、記述する機会が増え、大学院入学前に比べて、能力の向上の自覚が示された。また大学院修了生の職位や組織における位置づけ、役割に対する周囲からの理解が、コンサルテーション実施の頻度と関連していた。大学院修了後に期待するサポートは、実践事例や自己のキャリアアップに対するスーパーバイズ、心理的支援などが含まれ、個別性が示された。 以上の結果から、個々のニーズに合わせたプログラム開発の必要性が示唆された。
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