2005 Fiscal Year Annual Research Report
看護基礎教育におけるインタープロフェッショナル高等教育プログラムの開発と評価
Project/Area Number |
17592203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
田村 由美 神戸大学, 医学部, 教授 (90284364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 啓子 神戸大学, 医学部, 教授 (90154640)
宇佐美 眞 神戸大学, 医学部, 教授 (00193855)
石川 雄一 神戸大学, 医学部, 教授 (90159707)
古川 宏 神戸大学, 医学部, 教授 (30156963)
白川 卓 神戸大学, 医学部, 助教授 (30171044)
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Keywords | インタープロフェッショナル / 保健医療専門職 / 教育プログラム評価 / ファカルティ・ディベロップメン / 学習レディネス / 尺度開発 |
Research Abstract |
本研究の目的は、保健医療実践現場で患者や利用者など当事者主体の安全で質の高い保健医療を提供する専門職の育成のために個々の学科や専攻を超えたインタープロフェッショナル(IPE)教育プログラムを開発・評価することである。 本年度は、国内外のIPEの文献レビューを行い、IPE開発における重要事項を明確にした。その結果、IPE教育理念の組織内共有化、IPEプログラムの目的、目標を明確にすること、IPEのコンテクスト(実習を含むコア共通科目の設定、教育実施時期の決定、教授-学習方法の検討および教員のトレーニングの実施)について教員間で認識の共有をすることが重要であることがわかった。 そのために、研究協力機関FD(ファカルティ・ディベロップメント)を中心に、上記の事柄を共有するFD研修会を開催した(FD研修会開催日時:平成18年3月8日(水)10-16時、内容:IPEの考え方と展開、インタープロフェッショナルモデル、インタープロフェッショナル演習・実習に関する知識の共有とワークショップによるIPE体験)。 共同研究者、研究協力者間でのディスカッションをまとめると、参加者の反応は、ワークショップによる教授-学習方法の利点とそれを専門の異なる教員が実際にグループワークという協働作業を体験することで、開発するIPEプログラムの具現化の一助になり、今後ワークショップ形式での教員トレーニングを実施する必要性が確認された。 一方、本年度予定していたIPEレディネス評価尺度の開発は、海外で開発された尺度の日本語版での適用を目的としている。そのため尺度の日本語への翻訳および英語へのバックトランスレーション、日本語での表現の妥当性は確認したが、尺度開発者との連絡が必要であり現在調整中である。さらに、IPE参加学生への予備調査は、当初面接を予定していたが、自記述式質問用紙による調査に変更した。データは、現在集計中である。
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