2006 Fiscal Year Annual Research Report
日本における「良い看護師」の記述:近隣アジア諸国との比較による研究
Project/Area Number |
17592216
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
小西 恵美子 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (70011054)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 美喜 大分県立看護科学大学, 看護学部, 助手 (20316194)
田中 真木 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00405127)
志自岐 康子 東京都立保健科学大学, 保健学部, 教授 (60259140)
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Keywords | よい看護師 / 看護倫理 / 徳の倫理 / 日本 / よい仕事 |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本の看護師が認識する「よい看護師」の特質を明らかにすることである。本年度の成果は以下のとおりである。 1.質的データの分析と発表:全国から募った合計20名の看護師へのインタビューデータから、経験1-8年の比較的若手の看護師の認識を分析した。結果、「よい看護師」は、「患者への願い」「人柄」「よい仕事」の3要素をもっていた。1)「患者への願い」とは、患者の安心、心地よさ、苦痛緩和等、患者にプラスの変化をもたらすことを願う看護師の心であり、それがなければ自身や他者をよい看護師とは認識しない。2)「人柄」とは、人が好き、優しい等の「人間味」と、向学心、自律、謙虚等の「自身への統制力」を併せ持つ個人の特性であり、業務の多忙さや職場の和等の「よい仕事を脅かすもの」への抵抗力となる。3)「よい仕事」は1)と2)の要素が組み合わさって導かれ、(1)笑顔、一生懸命、親身等、「真心から患者に接する態度をとる」、(2)知識、技術、判断力、関係性形成能力等の「看護のプロとしての能力を使う」、(3)患者のために「チーム内で調整する」ことを含む。看護師は、患者からの感謝の言葉等から「よい仕事」ができたことを実感し、その経験は、充実感、看護師としての成長の確認、自信につながっていた。看護師らは、自身のよい/よくない仕事の体験や同僚を観察し学ぶ経験を積みつつ、「よい看護師」の3要素を育んでいた。発表:次ページの5件. 2.日本の看護教科書にみる「よい看護師」:明治から平成までの100年間に出版された看護の教科書約20冊を内容分析し、「よい看護師」要素を抽出した。発表:次ページの1件 3.質問紙項目の検討:質問紙により質的データを量的に検証するため、質的データをもとに質問項目の抽出を行った。
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Research Products
(6 results)